ICU(集中治療室)は一般病棟と違い、看護師に「新たな学び」を得られる職場であり、高い専門性や知識・技術を求められます。
一分一秒が大切になるICUの看護をやりがいに感じている看護師が多いことも事実です。
このページでは、看護師が知っておきたいICU(集中治療室)の知識、ICUで働く看護師の仕事内容や働くメリット・デメリット、看護師のストレスや大変さ、そして「やりがい」。未経験でICU(集中治療室)へ看護師転職する注意点を看護師の体験事例を含めて説明していきます。
執筆・監修看護師
あおい 看護師
看護専門学校卒業後、大学病院の集中治療室(ICU・CCU)で8年間勤務。出産・育児休暇を経て退職し、様々な施設を経験。興味のあった在宅看護に携わりたいと考え転職。現在は看護師が立ち上げた小規模訪問看護ステーションに在籍する現役訪問看護師6年目。
著作・監修記事一覧
執筆・監修看護師
アンナ 看護師
思い立ったが吉日な性格で総合病院、大学病院、国際医療、訪問入浴やデイサービスを経験してきました。「仕事なんて行きたくない、もう嫌だ」と思いながらも、忙しい1日が終わってお酒を飲んでいると「やっぱり好きだな」と感じてしまいます。今までの経験をお伝えし、転職する看護師のお役に立てればと思います。
著作・監修記事一覧
執筆・監修看護師
ハル 看護師
看護学校を卒業後、普通に総合病院に就職しましたが、「何でもできるジェネラリスト看護師」を目標に、もっと自由に自分の意思で色々な分野の看護を学びたく、国立病院や市立病院等で外科、整形外科、耳鼻咽喉科、ICU、ER、透析室、手術室等にて勤務後、派遣での仕事を経験。現在は総合病院でライフワークバランスを大切に勤務しています。
著作・監修記事一覧
看護師が知っておきたいICU(集中治療室)の知識

ICU(集中治療室)へ転職を検討する看護師が、知っておきたい基本的な知識を説明していきます。
ICU(集中治療室)とは?

ICUとは、「Intensive Care Unit(集中治療室)」の略語であり、一般的な定義としては、「外科・内科などを問わず、重篤な急性機能不全患者や手術後の容態観察が必要な患者を対象に医師、看護師が昼夜を問わず24時間体制で、強力かつ集中的な治療、看護を提供する病棟(部署)」になります。
モニタリング機器やME機器など最新の設備が整っている環境が多く、ICUからさらに細かい病棟(部署)に分かれている病院もあり、ICUには様々な種類があります。
また、ICUや、その他のICUの種類によっては、面積や病床数、常時そなえる器具、院内の設備などが決まっています。
主にICUで使用する機器の種類としては、心電図、血圧計、圧波形(観血的動脈圧、中心静脈圧など)を持続的にモニタリングするセントラルモニター、経皮的酸素飽和度モニターやシリンジポンプ、輸液ポンプ、人工呼吸器、補助循環装置(IABPやPCPSなど)、血液浄化療法装置、急変時に備えて除細動器などが設置されています。
ICU(集中治療室)の種類と対象患者

| 種類 |
対象患者 |
ICU
「集中治療室」
(Intensive Care Unit) |
内科・外科系を問わず、重太得な急性機能不全患者や、手術後の容態観察が必要な患者が対象 |
HCU
「高度治療室」
(High Care Unit) |
一般病棟とICUの中間に位置し、ICUほど重症ではないが、病棟では対応できない高度な治療や看護を必要とする患者が対象
※日本語では「準集中治療管理室」とも呼ばれる |
SICU
「外科系集中治療室」
(Surgical Intensive Care Unit) |
従来の術後回復室が高度化し、主に全身麻酔による外科手術直後の患者が対象(容態安定までの短期収容) |
| 救急救命ICU |
救命救急センター等に設けられたICUであり、急病や外傷など救急医療で搬送された危篤状態の患者が対象 |
CCU
「冠動脈疾患集中治療室」
(Coronary Care Unit) |
主に心筋梗塞や狭心症で急性発症し、緊急の処置・管理を要する患者が対象 |
SCU
「脳卒中集中治療室」
(Stroke Care Unit) |
脳卒中(脳出血、くも膜下出血、脳梗塞など)を急性発症し、緊急の処置・管理を要する患者が対象 |
NCU
「脳神経外科集中治療室」
(Neurosurgical Care Unit) |
脳神経疾患や頭部外傷での脳外科手術後の患者が対象
※SCUの役割を併せ持ってNCUとする場合や、SICUと領域が重複する場合がある |
KICU
「腎疾患集中治療室」
(Kidney Intensive Care Unit) |
急性の腎不全や肝炎により、緊急の処置・管理を要する患者、腎障害を合併した重症患者が対象 |
RICU
「呼吸器疾患集中治療室」
(Respiratory Intensive Care Unit) |
主に急性呼吸不全、慢性呼吸不全の急性増悪、喘息の重積発作、心不全、大手術後の患者が対象 |
MFICU
「母体・胎児集中治療室」
(Maternal-Fetal Intensive Care Unit) |
妊娠中の妊娠中毒症、多胎妊娠、胎盤位置異常、切迫流産、合併症の妊婦及びその胎児が対象 |
NICU
「新生児集中治療室」
(Neonatal Intensive Care Unit) |
未熟児、高度の先天奇形、分娩時の障害、合併症など、出産後間もない病的な新生児が対象 |
GCU
「移行期(回復期)治療室」
(Growing Care Unit) |
急性期治療が終了、または集中治療を要しない新生児が対象
※NICU の後方病床の位置付けの場合が多い |
PICU
「小児集中治療室」
(Pediatric Intensive Care Unit) |
重症あるいは手術後の小児患者が対象
※PICUがPerinatal Intensive Care Unitの略の場合は「周産期集中治療室」となりMFICUと同義で使われることもある |
出典・参照:日本医療福祉建築協会 ICUの種類と対象患者・施設基準
以上のことを正式名称で細かく分けて呼ぶ場合もありますが、病院によってはICUとまとめて呼んでいる場合もあるため、転職する場合は注意が必要です。
また、看護師としてICUへの転職と言う場合、「ICU(集中治療室)」「HCU(高度治療室、又は準集中治療管理室)」「救急救命ICU」の求人が比較的多いと言えるでしょう。
ICU(集中治療室)で働く看護師の給与

ICU(集中治療室)で働く看護師も、一般病棟で働く看護師も、給与としては勤務する病院によって違いはありますが、基本的に変わらないと言えます。
ただし、以下のような場合には、ICUで働く看護師の方が給与は高くなる傾向になるため、「ICUで働く看護師は給与が高い」と言われています。
- 危険手当などが付く場合があるため
- 特殊業務手当が付く場合があるため
- 看護体制が2対1となるため、看護師数が必要となり、夜勤が多い傾向にあるため
- 急変も多く、残業(時間外労働)が多いため
以上の場合、夜勤手当や残業手当を含む、「手当」が多くなるため、一般病棟よりは高い給与である場合もあるでしょう。
(ICUは、急変や緊急入院がなければ比較的残業が少ないことも特徴と言えます。)
2022年度版(厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査)の看護師の平均年収は4,986,200円という結果となっており、同世代の看護師よりも年収が高い可能性があります。
看護師の平均年収・平均給与等
| 平均年収 |
4,986,200円/年 |
| 平均給与 |
344,300円/月 |
| 平均賞与 |
854,600円/年 |
| 平均年齢 |
41.2歳 |
| 平均勤続年数 |
9.2年 |
| 労働者数 |
861,810人 |
看護師の年代別の平均年収・平均給与等
|
平均年収
(年) |
平均月収
(月) |
平均賞与
(年) |
| 20歳~24歳 |
3,884,200円 |
286,600円 |
445,000円 |
| 25歳~29歳 |
4,601,100円 |
321,000円 |
749,100円 |
| 30歳~34歳 |
4,786,400円 |
332,800円 |
792,800円 |
| 35歳~39歳 |
4,979,000円 |
341,800円 |
877,400円 |
| 40歳~44歳 |
5,348,100円 |
363,800円 |
982,500円 |
| 45歳~49歳 |
5,410,200円 |
368,800円 |
984,600円 |
| 50歳~54歳 |
5,539,100円 |
375,900円 |
1,028,300円 |
| 55歳~59歳 |
5,632,500円 |
379,000円 |
1,084,500円 |
| 60歳~64歳 |
4,657,900円 |
325,400円 |
753,100円 |
| 65歳~69歳 |
4,161,800円 |
304,600円 |
506,600円 |
| 70歳以上 |
3,690,000円 |
277,400円 |
361,200円 |
ICU(集中治療室)で働く看護師の仕事内容

ICU(集中治療室)は超急性期であり、生命の危機に瀕した患者に対して24時間観察をし、医師らとともに治療・看護を行っていく病棟(部署)となります。
なるべく早く患者が回復への道を辿れるよう、そして障害を最低限に抑えるための介入を行います。
看護師の仕事は幅広く、観察、患者の身の回りのケア、リハビリ、投薬管理、医療機器の管理、患者および家族への心理的・社会的サポート、他職種との調整など多岐に渡ります。
実際にICUで働いていた看護師の1日(日勤)のスケジュールは以下の通りです。
| 8時30分~ |
夜勤からの申し送り |
| 9時00分~ |
点滴の準備、in/outバランスの締め(1日トータル量を計算)、人工呼吸器、点滴の設定チェック(夜勤看護師と実施) |
| 9時30分~ |
回診の準備 |
| 9時45分~ |
医師の回診、処置の補助 |
| 10時00分~ |
バイタルサイン測定、排液量のチェック |
| 10時30分~ |
患者の清拭、洗髪、吸引、体位変換などの看護業務、オペ出しがあれば準備など |
| 11時00分~ |
経管栄養実施者の準備、食事の準備 |
| 11時30分~ |
配膳、食事介助、経管栄養開始 |
| 12時30分~ |
下膳、口腔ケア、経管栄養終了 |
| 13時00分~ |
交代で休憩 |
| 14時00分~ |
午後のカンファレンス |
| 14時30分~ |
処置、点滴など、患者の環境整備 |
| 15時00分~ |
夜勤看護師への申し送り、人工呼吸器、点滴の設定チェック(日勤看護師と実施) |
| 16時00分~ |
看護記録 |
| 17時30分~ |
業務終了
(患者の急変やイレギュラーがあれば残業) |
以下で、看護師の仕事内容の詳細について、看護師の体験事例も含めて説明していきます。
医療処置や器械類の管理

ICU(集中治療室)で働く看護師は、一般病棟でも行う採血やインスリン注射、経管栄養などの医療処置や、受傷などで創部の消毒を行うこと、熱傷などで浸出液が著明に出ている時には定期的にガーゼの交換を実施することなどが仕事となります。
また、ICUの患者のほとんどが人工呼吸器や心電図モニター、輸液ポンプ、シリンジポンプなど何台も使用しており、器械類の管理を行うことも仕事内容の一つとなります。
看護師の体験事例
看護師の体験事例
私が勤務したICUでは、器械類の管理については臨床工学技士が行うことが多かったです。
しかし、患者が緊急の場合、設定が分からず医師や臨床工学技士を待っていた場合、間に合わなくなってしまうため、看護師も器械の使用方法や設定を理解しておく必要がありました。
トラブルシューティングについてもしっかり把握しておく必要がありました。
看護師の体験事例
私の病院のICUでは、看護師が毎日採血を実施していました。
また、採血のデータを看護師が理解する必要があり、データから良いのか悪いのかを判断する必要がありました。
そのため、採血データが理解するまで苦労しました。
看護師の体験事例
基本的にICUは重症な患者の命助けることがメインになります。
その為、まず必要なことは「機器の管理・ルート類の管理ができること」となり、他の一般病棟にはない医療機器や多数のカテーテル類、シリンジポンプなどを扱えることが必須でした。
患者の病態が毎日変わるなかで、その都度必要な処置やケア、家族への対応が行えることを看護師に求められていました。
患者への人工呼吸器の設定やモニターの観察

ICU(集中治療室)に入室している患者の人工呼吸器の設定等は、医師の指示で看護師が設定を行い、大切な仕事になります。
その後、モニターから異常波形などないかを観察しながら確認・記録を行います。
また、受傷などで創部の消毒を行うことや、熱傷などで浸出液が著明に出ている時には定期的にガーゼの交換を実施するのも仕事の一つです。
看護師の体験事例
看護師の体験事例
ICUに入院している患者のほとんどはモニターを付けており、点滴も中心静脈から実施していることや、点滴の内容も(降圧剤、鎮静剤など)が多く一歩量を間違えてしまうと、取り返しがつかないことになる可能性が高いです。
そのため、必ず医師の指示についてはダブルチェックを徹底しなくてはなりませんでした。
また、一般病棟でも行うような採血や、インシュリン、経管栄養などを看護師が行うこともありました。
看護師の体験事例
ICUでは、術後直後の患者は時系列で看護師が経過を追う必要がありました。
また、患者の多くは、原疾患に重たい疾患を持っている方が多く、急変しやすいので注意して状態を観察しなくてはなりませんでした。
そのため、看護師は基本的な術後の状態の変化については理解する必要があり、経過観察はとても大切な仕事でした。
患者への日常生活の介助

患者の食事、排泄、清拭、入浴、移乗介助など日常生活の看護を行うことは、ICU(集中治療室)での看護師の仕事内容となり、一般病棟と行うことと変わりはありません。
しかし、一般病棟と違いICUでは、会話もできない患者が大半となります。
多くの場合は、耳は聞こえている患者は多く、ICUの看護師は、患者に声掛けをしながら介助していきます。
看護師の体験事例
看護師の体験事例
私が勤務したICUの患者は、食事を食べられる患者が少ない印象でした。
また、入浴についても入浴できるレベルに達していない患者も多いため、入浴介助などの仕事は稀でした。
どちらかというと、清拭や排泄介助などベッド上で行なえることを主に実施していました。
患者の緊急時の対応

ICU(集中治療室)では急変する患者が多く、看護師は常に急変時の対応ができるように準備しておく必要があります。
看護師は心肺蘇生法など、すぐに対応できるようにするため、普段からシミュレーションを行っている病院も多いと言えるでしょう。
また、患者の急変時は、近くにいる医師が基本的に対応するため、看護師はサポートを行うことが仕事となります。
看護師の体験事例
看護師の体験事例
ICUの看護師を何年行っても急変時の患者対応は緊張と焦りがあります。
確実に実施できるように事前に準備と心構えを行っておくことが重要であり、救急カートのチェックを行うことや、薬の薬効なども調べておくように私はしていました。
もちろん、看護師としても心肺蘇生法についてはもちろん頭に入れておかなければなりません。
緊急手術の準備

ICUの患者さんの特徴として、突然の発症から緊急入室・緊急手術となることも少なくない為
医師からオペの指示が出たら、すぐにICUの看護師はオペ出しの準備を行い手術室看護師に申し送ることが仕事となります。
準備の内容としては、「患者のバイタルサイン確認」「患者の清拭」などになります。
また、緊急のオペの場合、家族も動揺しているため、ICUの看護師は患者の対応だけではなく、家族対応も十分に行う必要性があります。
オペ終了後は、術式から術中の経過などを聞き、再度ICUに看護師が患者を連れていきます。
エンゼルケア(死後の処置)

ICU(集中治療室)にて治療中の患者が逝去した場合、エンゼルケア(死後の処置)も看護師が行う仕事となります。
(病院によって違う場合もあります。)
一般的に、家族との時間を過ごしてもらい、家族から葬儀屋に連絡をし、迎えが来たら死亡退院となります。
看護師の体験事例
看護師の体験事例
私が勤務していた病院では、家族に了承を得ることが出来れば、看護師が最期の挨拶にいく時間を作ってもらい、あまり長くならないよう配慮し退室していました。
ICUでは頻繁にあることなので、何とも言えない気持ちにいつもなります。
患者の一般病棟への異動・申し送り

ICU(集中治療室)で患者の状態が安定した場合、一般病棟に移動します。
その際に、一般病棟の看護師と申し送りを行うことがICUで働く看護師の仕事になります。
また、病室(ICU)が空いたら片付けをし、次の患者がいつでも受け入れられるように環境整備も看護師が行います。
ICU(集中治療室)で働く看護師のメリット

一般病棟等と比較した場合に、ICU(集中治療室)で働く看護師の一般的なメリットを体験事例も含めて説明していきます。
様々な疾患の患者を診ることが可能で知識・技術が身に付く

ICU(集中治療室)では、内科や外科だけではなく、脳外科や小児科、婦人科など、ほぼすべての診療科について係わることができ、看護師としても様々な経験を積むことが出来ます。
そのため、看護師として幅広く専門性の高い知識や技術が身につくことがメリットとなります。
また、ICUの患者も呼吸管理・循環管理、全身管理が必要不可欠であり、これらの知識を習得すると他の診療科に移動になった場合でも、使える看護知識を身につけることができます。
看護師の体験事例
看護師の体験事例
ICUでは病棟と比較すると知識や技術が必要になります。その為、ICUで働くことによって、専門性の高い知識・技術を身に着けることができます。
私の働くICUでは、心臓カテーテル検査(CAG)もICUスタッフが兼任している為検査の際の処置の介助や対応なども学ぶことができます。
このような特殊性の高い技術は、なかなか他の病棟では学びたいと思っても学ぶことができないので良い経験になります。
看護師の体験事例
私が勤務したICUでは、小児科の患者が来たりすると、数カ月程度の赤ちゃんから、乳児・幼児、学生などの子供が来たりもしていました。
また、その逆もあり高齢者もICUに運ばれてくるケースは多く、さまざまな年齢の患者と接することができました。
このような経験を積むことで、この先の看護師人生の中でどんな年齢に対してもうまく接することができるようになったと感じます。
医師と接する時間も長くアセスメント力がつく

ICU(集中治療室)の患者は常に管理をしなくてはならず、一般病棟より医師がいることが多いと言えます。
そのため、ICUで働く看護師は患者の病態を理解し、必要時は自ら医師に検査依頼の相談などを行う必要があり、毎日行うことで、日々のアセスメント力がつくことがメリットと言えます。
毎日の検査データやレントゲン、患者の状況を診ての総合的なアセスメントができるようになり、看護師として多くの学びを得られるでしょう。
また、ICUでは家族や医師など他職種と治療方針を確認するなど、日々細目に連絡を取り合い、看護を進めていくため、チーム医療を実感することができ、仕事へのやりがいは大きいと言えるでしょう。
看護師の体験事例
看護師の体験事例
私が勤務したICUでは、研修医からベテランの医師まで様々で、患者のことについて指示を出すだけではなく、看護師が疑問に思ったことも答えてくれました。
もちろんすべての医師が優しく答えてくれるわけではありませんが、比較的かかわる時間が多いので、初めはあまり相手にしてくれなかったとしても徐々に話しができるようになりました。
自分で参考書を見て調べるだけでは知りえないことも教えてくれるため、一概に参考書の症例ばかりではないということを知ることや、医師の見解なども参考書には載ってない事柄のため、話すだけで多くの知識を得ることができました。
一人の患者に対し手厚い看護ができる

一般病棟のように7対1や10対1の看護体制と違い、多くの場合ICU(集中治療室)は2対1の看護体制(2人の患者に対して1人の患者が受け持つ体制)となっています。
そのため、看護師は一人の患者に向き合うことが出来、手厚い看護を提供することが可能となります。
一般病棟では患者に行えないことも、ICUでは行うこともでき、ゆっくり患者と関われることができることがメリットと言えるでしょう。
また、一般病棟に比べると、看護人員配置だけでなく、薬剤や医療資材のストックも多く、一目で見渡せる病棟の作りになっているため、移動距離が短く環境的にも働きやすいと言えるでしょう。
看護師の体験事例
看護師の体験事例
私が勤務しているICUでは、1人の患者を2人の看護師で診ていました。
そのため、看護に対してやりがいを持てましたし、自分の看護に自信を持つことも出来ました。
常に緊張感のある現場で働くことで、大変さはありますが、自分自身の成長を感じ、一般病棟ではなかなか味わえないような充実感を毎日味わうことができると感じます。
看護師としてスキルアップしやすい環境

看護師がICU(集中治療室)で働くことで、ほとんどの疾患について関わることとなり、他の診療科へ異動した場合や、転職した場合でもすぐに即戦力として働くことが可能です。
さらに転職する場合も、ICU勤務での職歴は、看護師として採用したいと思われるため、病院の場合であれば転職先に困ることはないでしょう。
また、ICUでの経験は救急外来やERでも活かすことが可能で、勤務する病院によっては、DMAT(災害派遣医療チーム)の看護師として選ばれることなどもあり、スキルアップできるチャンスが沢山あることがメリットとなります。
看護師の体験事例
看護師の体験事例
私はICUから病院へ転職し、一般病棟に勤務しています。
ICUでの経験により、ほとんどの疾患について関わったため、転勤や異動したとしても全く怖いものなしです。
また、疾患だけでなく、医療機器の設定や使い方にも頭に入っているのでスムーズに新しい病棟に馴染むことができました。
ICU(集中治療室)で働く看護師のデメリット

一般病棟で働く看護師と比較した場合、ICU(集中治療室)で働く看護師の一般的なデメリットを体験事例も含めて説明していきます。
看護師として勉強が必須で学ぶ量が多い

ICU(集中治療室)は、様々な疾患の患者が運ばれ、専門性が高く患者の急変も多いため、どうしても看護師として勉強することや、対応訓練などを行う必要があり、学ぶ量が多いことがデメリットとして挙げられます。
また、看護師として覚えることも膨大であり、勉強しなければ仕事についていくことは難しいと言えます。
さらに、他の診療科で培った経験もあまり活かすことが出来ないため、落胆する看護師も多いことが実情です。
看護師の体験事例
看護師の体験事例
ICUでは、患者は連続で急変し、CPRや挿管介助なども看護師主体で行う必要があり、日々の勉強はどうしても必要になりました。
転職した当初は、仕事が終わってからも勉強をしないと追いつかず、毎日ゆっくり休む暇もなく色々なことを覚えていかなければなりませんでした。
また、プライベートで勉強すると、疲れから仕事でのミスが起きる可能性もあり、とにかく集中力を切らさないようにと、休憩中は仮眠を取っていました。
仕事中の緊張感が高い

ICU(集中治療室)では診ている患者が常に何が起こるかわからない状態にいるため、働く看護師としても精神的にも緊張状態が続きます。
さらに多くのICUでは、患者が落ち着いている場合でも、いつ他の重症・急変患者が来ても良いように、日々機器の管理やベッドコントロールを行っています。
例えば、ICUは「突然に」「重症の患者」が運ばれてくる可能性があり、患者が0床でも当日の夜には6床になっていることも珍しくないと言えるでしょう。
そのため、ICUで働く看護師は仕事中に落ち着いた場合でも、緊張感が抜けることはなくデメリットとなります。
看護師の体験事例
看護師の体験事例
一般病棟にのみ勤務経験がある看護師の場合、「仕事なので緊張していて当たり前」と思う方もいるかもしれません。
看護師は病院であれば、どこに勤務していても精神的なストレスは感じると思いますが、ICUでは急変が立て続けに起こったり、残念ながら患者が亡くなったりして、死後の処置をしている途中で新たな緊急入院が入るなど、気が休まる暇もなく、場合によっては休憩も取れずに夜勤を終えることもあります。
やはりこの緊張感はICU独特のものがあるため、この緊張感が辛いという看護師も実際にいます。
看護師の体験事例
ICUでは、医師の報告が少し遅れただけで、患者の状態が悪化してしまったりすることもあるため、常に集中して業務に当たらなければなりませんでした。
仕事が終わったときには一気に気が抜けて倒れそうになります。
人や物が揃っている一方で、慣れるまでは看護師は精神的なストレスを抱えてしまうデメリットがあると思います。
患者と会話をする機会は少ない

ICU(集中治療室)では、患者の状態の変化は突然起こり、急変は日常茶飯事と言えます。
重篤状態にある患者が多いため、ICUで働く看護師は、ほとんど患者との会話ができない状態であり、患者とゆっくり関わっていきたい看護師にとってはデメリットとなります。
もちろんICUでは、一般病棟と同様に患者の日常生活の看護や、清拭、排泄介助などを行いますが、バイタルサインやモニターの確認を行っている時間が多く、患者に接するよりは、器械などの管理が多いと言えます。
看護師の体験事例
看護師の体験事例
ICUに入院されている患者のほとんどは意識がない方が多く、コミュニケーションが取れない患者が多いです。
そのため、一般病棟のように患者とうまく話すことは難しく、私にとってコミュニケーション能力が上がらないのは辛いことでした。
また、意識がない患者や話せない患者に看護師として声掛けすることは、とても大切なことですが、自分から一方的に患者に声掛けをすることが多いため、少し寂しさを感じることがあります。
ICU(集中治療室)で働く看護師の体験事例集

ICU(集中治療室)で働いた経験がある看護師のストレスや辛さ、やりがいについての体験事例です。
今後、ICUに転職を考える看護師の方は是非参考にしてください。
体験事例:ICUで働く看護師のストレス
看護師の体験事例
ICUでは、受け持ち患者が変わり情報収集に時間が掛かることが看護師のストレスだと感じます。
ICUの平均在室日数は少ないため、ほとんどの病院で毎日受け持ち患者が変わります。また患者は日々様々な処置や検査を受けているため、情報収集すべき量が多く、慣れるまでは患者状態把握に時間がかかることがあり、場合によっては勤務開始時間前に情報収集の時間を取らなくてはなりません。
看護師の体験事例
状態が変わりやすいICUでは家族看護が重要になりますが、毎日受け持ち患者が変わるため、限られた面会時間の中で信頼関係を築き、最大限家族の情報収集やサポートができるよう、看護師は介入しなくてはなりません。
担当が変わっても医療者を信頼してもらえるような対応が必要ですし、詳細に誰でも分かるように記録に残すことも看護師に求められます。
そのため、家族対応が苦手な人にとっては、ストレスの一つになるかもしれません。
看護師の体験事例
ICUでは、看護師の看護次第で患者の運命が変わることもあり、私はストレスに感じました。
患者の観察・報告不足や判断ミスは、異常の早期発見が遅れることにつながります。
実際には医師や他看護師と一緒に患者に介入しているのですが、生命の危機に瀕している患者を目の前にすると、自分の看護が患者の生命に直結していると感じ、精神的なストレスを抱えやすい環境にあると思います。
体験事例:ICUで働く看護師の大変さ
看護師の体験事例
私はICUで働く大変さとしては夜勤が一番です。
ICUでの夜勤は、いつ患者が急変するのか、いつ緊急入院があるかという緊迫感が常にありました。
さらに病棟夜勤の場合は、患者が寝ている時間はそんなに仕事はなく、翌日の日勤がスムーズに回るような事務的な仕事をする場合も多く、検温も夜中ずっと行うわけではないため、少し心休まる時間がありますがICUではありませんでした。
また、休憩が取れないことも日常的にあり、3交代制の病院でしたが、準夜は特に休憩が取れないことを前提に日勤がいる間に出勤してすぐ、食事だけして、勤務に当たっていました。
看護師の体験事例
私はICUに勤務した際に、夜勤や日勤のベテラン看護師に申し送りを行うことが、一番大変でした。
患者の疾患や状態をきちんと把握し、系統的に分かりやすく申し送りをしなければならず、いつも考えながら行うことが必要でした。
ただ、厳しく指導いただいたことで、ICUの看護師としては成長できたと感じます。
看護師の体験事例
私が転職した病院のICUは、慢性的に看護師・スタッフ不足で、とても忙しく皆ピリピリしている雰囲気でした。
また、新人看護師が入職する時期になると、中堅看護師は年中新人を指導しながらの勤務となるため、とても大変でした。
新人看護師が日勤で受け持っていた後の患者を夜勤で受け持ち、点滴ラインの整理の仕方や、ベッド周囲の環境整備などについて改めて確認する作業も手間がかかりました。
看護師の体験事例
私が勤務した病院では、ICUのスタッフが救急外来やカテ室へ応援に行くこともあり、ICU内のスタッフが減る時間帯がありました。
そうなると看護師一人の仕事負担が多くなり、残業時間も多く大変でした。
ICUへ転職する看護師の方は、専任でICUへ勤務するかどうかを確認した方が良いと思います。
看護師の体験事例
ICUへ転職した直後は、勉強することが多すぎて、追いつかず、睡眠時間を削って行っていたので大変でした。
業務も常に動きっぱなしで疲れているのに休めない状態が続き、プライベートで遊びに行く元気も当初はなかったです。
そのため、看護師の仕事に没頭したい人は良いかもしれません。
体験事例:ICUで働く看護師のやりがい
看護師の体験事例
転職した最初の頃は、患者の意識がないことに戸惑い、患者と話ができないことがストレスに感じたこともありました。私以外にも病棟から異動になった看護師たちが口を揃えて最初に言うのは「ICUは看護が少ない」ということでした。
私たち看護師は自分が行った看護ケアで患者に良い変化が起こることで自分の看護が効果的だったと実感して、やりがいを感じたり喜びを感じたりします。
ICUでは看護より医師の治療が優先されるため、安静を嫌がる患者さんに抑制をしたり、行動制限をしたりする行為も沢山ありました。
私たち看護師が主体的に行った看護ケアで状態が良くなる、患者さんの反応がすぐ帰ってくる、退院後の生活について話したり、不安を傾聴したり、精神面でのケアが少ないことが病棟から転職したり異動した看護師の物足りなさに繋がり「病棟のほうがよかった」と感じることもありました。
しかし、ICUで看護師として経験を重ねることで、生体モニターに映るバイタルサインの波形や、数字で患者と会話ができるようになります。
最初こそ、病棟のほうが楽しかったと思うことはありましたが、ICUへの転職が後悔になることはなく、私のやりがいとなっています。
看護師の体験事例
ICUに入院中の患者は病態の変化がダイナミックで、その時々に応じた看護介入が求められます。
沢山の生命維持装置を身につけ、生命の危機にいた患者がしばらく経ってから「あの時はお世話になりました」と元気に退院・転院の報告にきてくれた時には、一つの命をつなぐことができたな、と実感することができ、私のやりがいです。
看護師の体験事例
ICUでは、緊迫した状況の中でも医師および患者の変化に合わせて、看護師として自分が動けるようになることで、仕事の中で自分の成長を感じることができ、ICU看護師のやりがいの一つだなと感じます。
また、ICUでは他職種と連携して介入することが求められ、看護師はその調整役をするため、チーム医療に貢献していると実感しやすく、やりがいを感じることが多いです。
看護師の体験事例
ICUは勉強量が膨大で、実際勉強したことが現場で活用できるかも分かりませんが、実際勉強したことが受け持ち患者に当てはまり、役立った時にはうれしい気持ちになります。
また、ICUで生きるか死ぬかの状態である患者を看護して、幸い元気になり、患者から感謝の言葉をもらったときには頑張ってよかったと思えます。
未経験でICU(集中治療室)へ看護師転職する注意点

ICU(集中治療室)未経験で看護師転職する場合の注意点や、求人を探す場合に確認しておきたいことを説明していきます。
今までの病棟経験等は気にしなくても良い

ICU(集中治療室)へ未経験で看護師として転職する場合、今までの看護経験が役に立たない場合があります。
また、今までの看護経験が役に立たないことを採用担当者、ICUで働く現場の看護師は知っています。
そのため、面接時や入職後では、
- 新しい知識を得ようと積極的に学習する姿勢
- 今までどのように看護に取り組んできたか
- ICUでは一から勉強を行う予定であり、行っていること
以上のようなことを強く面接時には説明し、入職後は常に学んでいくことを忘れないようにしましょう。
ICUで勤務する看護師からのアドバイス
看護師の体験事例
未経験でICUへ転職してきた看護師の多くは「転職前に心電図、人工呼吸器その他生命維持装置の知識が必須」と考えている人が多いです。
もちろん、転職後は必須の看護スキルになると感じますが、「できる・できない」で転職が決まるわけではありません。
そのため、基本の看護技術を安全に注意深く観察・判断しながら行う配慮や、全身管理について新しい知識を得ようと積極的に学習する姿勢が大切だと感じます。
看護師の体験事例
ICUへの看護師転職は、それまでの勤務経験があまり役に立たないことも多くあります。
そのため、看護師として仕事とどこまで向き合っていけるかということが大切だと私は感じます。
また、ICUでの経験は、長い看護師人生の中で、一度は経験しても良いのではないか、とも思います。
看護師の体験事例
例えば、一般病棟だと内服薬の管理は得意かもしれませんが、ICUには内服薬を使用する患者は少なく、ミリ単位の注射薬で厳密な血圧コントロールなどが必要となり、小さなきっかけで患者の容態が大きく変化することもあります。
そのため、一から勉強する気持ちでICUへ転職した方が良いと思います。
ICUでの看護師の教育制度を確認する

ICU(集中治療室)で働く看護師には、以下のようなことが求められると言えるでしょう。
また、上記で説明したように他の診療科での看護師としての経験があまり、役に立たない場合も多いでしょう。
そのため、ICU未経験で看護師として転職する場合は、なるべく教育制度が整った病院への勤務をおすすめします。
ICUのため、基本的には看護師の教育制度が整っている場合がほとんどと言えますが、複数病院の看護師の教育制度を比較しながら、面接時など、改めて確認しておきましょう。
希望するICU系の種類を考え、選択する

ICU(集中治療室)の種類として「全般」「部位別」「周産期・小児専門」の3つのパターンに分けることが可能であります。
一口にICUといっても様々な種類があることを知り、ICUへ転職する前に希望するICU系の種類を選択しておきましょう。
多くの場合は「ICU(集中治療室)」「HCU(高度治療室、又は準集中治療管理室)」「救急救命ICU」の求人を探すようにしましょう。
ただし、「救急救命ICU」の場合は、急病や外傷など救急医療で搬送された危篤状態の患者が対象となるため注意してください。
また、「ICU全般」以外の看護師求人はとても少ないため、将来的にその部門へキャリアステップすることを考えておきましょう。
ICU(集中治療室)の種類を確認する

| 種類 |
対象患者 |
ICU
「集中治療室」
(Intensive Care Unit) |
内科・外科系を問わず、重太得な急性機能不全患者や、手術後の容態観察が必要な患者が対象 |
HCU
「高度治療室」
(High Care Unit) |
一般病棟とICUの中間に位置し、ICUほど重症ではないが、病棟では対応できない高度な治療や看護を必要とする患者が対象
※日本語では「準集中治療管理室」とも呼ばれる |
SICU
「外科系集中治療室」
(Surgical Intensive Care Unit) |
従来の術後回復室が高度化し、主に全身麻酔による外科手術直後の患者が対象(容態安定までの短期収容) |
| 救急救命ICU |
救命救急センター等に設けられたICUであり、急病や外傷など救急医療で搬送された危篤状態の患者が対象 |
CCU
「冠動脈疾患集中治療室」
(Coronary Care Unit) |
主に心筋梗塞や狭心症で急性発症し、緊急の処置・管理を要する患者が対象 |
SCU
「脳卒中集中治療室」
(Stroke Care Unit) |
脳卒中(脳出血、くも膜下出血、脳梗塞など)を急性発症し、緊急の処置・管理を要する患者が対象 |
NCU
「脳神経外科集中治療室」
(Neurosurgical Care Unit) |
脳神経疾患や頭部外傷での脳外科手術後の患者が対象
※SCUの役割を併せ持ってNCUとする場合や、SICUと領域が重複する場合がある |
KICU
「腎疾患集中治療室」
(Kidney Intensive Care Unit) |
急性の腎不全や肝炎により、緊急の処置・管理を要する患者、腎障害を合併した重症患者が対象 |
RICU
「呼吸器疾患集中治療室」
(Respiratory Intensive Care Unit) |
主に急性呼吸不全、慢性呼吸不全の急性増悪、喘息の重積発作、心不全、大手術後の患者が対象 |
MFICU
「母体・胎児集中治療室」
(Maternal-Fetal Intensive Care Unit) |
妊娠中の妊娠中毒症、多胎妊娠、胎盤位置異常、切迫流産、合併症の妊婦及びその胎児が対象 |
NICU
「新生児集中治療室」
(Neonatal Intensive Care Unit) |
未熟児、高度の先天奇形、分娩時の障害、合併症など、出産後間もない病的な新生児が対象 |
GCU
「移行期(回復期)治療室」
(Growing Care Unit) |
急性期治療が終了、または集中治療を要しない新生児が対象
※NICU の後方病床の位置付けの場合が多い |
PICU
「小児集中治療室」
(Pediatric Intensive Care Unit) |
重症あるいは手術後の小児患者が対象
※PICUがPerinatal Intensive Care Unitの略の場合は「周産期集中治療室」となりMFICUと同義で使われることもある |
出典・参照:日本医療福祉建築協会 ICUの種類と対象患者・施設基準
ICUの病床数と看護師数(看護人員配置)を確認する

ICUでは、患者2人に対して看護師1名の配置基準(2対1)であることはご存知の方も多いと思われますが、ICUの区分により、以下のように看護師の配置が異なります。
特定集中治療室管理料
(ICU) |
看護配置2対1 |
救命救急入院料
(救急救命ICU) |
看護配置4対1 |
ハイケアユニット入院医療管理料
(HCU) |
看護配置4対1 |
脳卒中ケアユニット入院医療管理料
(SCU) |
看護配置3対1 |
出典:厚生労働省(令和元年度第11回)入院医療等の調査・評価分科会【別添】資料編
加算(入院医療管理料)は何を選択しているかにより、看護配置が変わってくるため、ICUの病床数と看護師の人数(看護配置)を確認することは大切です。
※ICUではPNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)を採用している病院もあり、看護師2名がグループを作り、最大4名の患者を受け持つ看護方式も支流となっています。
また、合わせて病院内でのICUの役割や、地域での役割を確認することで、ある程度どのような疾患の患者を受け入れているのかを予想することもできます。
ICUの看護師を募集している求人は少ない

ICU(集中治療室)の経験がある看護師も、経験がない看護師も、基本的にICUの看護師を募集している求人は年間通じて少ないと言えるでしょう。
また、ICUの看護師求人は「ICU系」として募集求人が多く出ており、病棟や外来の募集の中にICU求人を募集しています。
そのため、ICU未経験で看護師転職する場合は、ICUに配属される確約が転職前に必要となり、面談時に交渉が必要となります。
さらに、面談時に約束したとしても、配属されるまでは確約ではない可能性もあるため、転職時に受け取る雇用契約書や雇用条件通知書などにも配属先を記載してもらいましょう。
補足:ICU専任の看護師求人か確認すること
勤務病院によっては、ICU以外の病棟や部署に応援に行くケースもあり、兼任する場合もあります。
例えば、「ICUに患者が不在の場合のみ兼任する、他部署へ応援に行く」というルールなら問題ありませんが、常時兼任する場合は、仕事がとても忙しくなる場合が多く、ICUの看護師の数が足りない場合と感じるもあります。
そのため、他部署と兼任する可能性はあるのか、どのようなときに兼任するのか、兼任する診療科や部署はどこなのか、などの確認は必ず行っておきましょう。
救急外来・ER・救急救命センターなども合わせて検討する
ICU(集中治療室)の看護師求人を探す場合、仕事内容も似通っていることから、救急外来やER、救命救急センター等の看護師求人も合わせて検討すると良いでしょう。
ICUと比較して、救急外来の求人は単独で募集されている場合が多く、転職でも必ず配属されるため、他の診療科で働くことはありません。
ICUの求人は看護師転職サイトを活用する

ICU(集中治療室)の看護師求人を探す場合、看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)は必ず活用しておきましょう。
理由としては、以下のことが挙げられます。
- ICUの看護師求人は少ないため
- 上記で説明した病院の詳細情報を一つ一つ確認しなくて済むため
- 自身の希望条件に合わせて求人をピックアップしてくれるため
- ICUに配属になるよう交渉してくれるため
上記で説明した条件や、自身の希望条件など合わせて求人をピックアップしてくれ、細かな確認事項なども担当者に聞くだけで、すべて確認してくれるため、スムーズに転職先を探すことが可能です。
以下で紹介する看護師転職サイトを利用しておきましょう。
ICU(集中治療室)の看護師求人が多い転職サイト

ICU(集中治療室)の看護師求人が多い看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)をご紹介します。
求人が多いだけではなく、利用する看護師に人気があり、担当者のアドバイスが的確で、転職支援サービスが充実している看護師専用の転職サイトとなります。
また、上記でお伝えしたように、ICUの看護師求人は全国的に少ないため、以下でご紹介する2つ複数登録を行い、希望条件に合う求人をまずは探しましょう。
規模が大きな病院のICUが豊富!ナース専科 転職

| サイト名 |
ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク) |
| 運営会社 |
株式会社エス・エム・エス |
| 公開求人数 |
20万件以上 |
| 非公開求人 |
豊富(会員限定のレア求人あり) |
| 対応職種 |
正看護師、認定看護師、准看護師、助産師、保健師、管理職 |
| 対応 勤務形態 |
常勤、常勤(日勤のみ)、常勤(夜勤あり)、常勤(夜勤のみ)、非常勤 |
| 対応施設 |
病院、クリニック、訪問看護、企業、保育園、幼稚園、学校、その他 【介護施設】 居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、訪問介護事業所、介護老人保健施設、軽費老人ホーム、デイケア事業所、小規模多機能、訪問入浴事業所、看護小規模多機能居宅介護、有料老人ホーム、デイサービス事業所、グループホーム、特別養護老人ホーム、サービス付き高齢者専用住宅、ショートステイ事業所、訪問リハビリ事業所、介護医療院 |
| 対応 診療科目 |
美容、産婦人科、整形外科、眼科、外科、呼吸器科、循環器科、精神科/心療内科、小児科、皮膚科、形成外科、耳鼻咽喉科、脳神経外科、消化器科、内科、透析、その他 |
| 対応配属先 |
病棟、外来、オペ室、透析、その他 |
| 対応エリア |
北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
| 特徴 |
・東証プライム上場企業 ・支店が多く地域密着&チーム制で転職をサポート ・職場のリアルな情報を共有することも可能 ・2025年オリコン顧客満足度®調査 看護師転職3年連続No.1 ・LINE対応 |
ナース専科 転職は、東証プライム上場の株式会社エス・エム・エスが運営しているため、規模が大きな病院のICU(集中治療室)の看護師求人が豊富です。
また、専任の担当者は、親切丁寧にアドバイスをもらうことができるため、利用する看護師に人気があります。
保有する看護師求人は非公開求人(担当者から提案されるインターネット上に出ない求人)が多いため、会員登録を行い、担当者に紹介してもらいましょう。
公式サイト:https://www.nursejinzaibank.com/
ICUの看護師求人豊富!レバウェル看護

| サイト名 |
レバウェル看護(旧:看護のお仕事) |
| 運営会社 |
レバレジーズメディカルケア株式会社 |
| 公開求人数 |
129,063件(2026年3月1日時点) |
| 非公開求人 |
豊富 |
| 対応職種 |
正看護師、准看護師、助産師、保健師 |
| 対応 雇用形態 |
常勤(夜勤有り)、日勤常勤、夜勤専従常勤 |
| 対応施設 |
総合病院、一般病院、クリニック、特別養護老人ホーム(特養)、訪問看護、有料老人ホーム、デイサービス、重症心身障害者施設、保育園、検診センター |
| 対応 診療科目 |
内科、精神科、心療内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、歯科、美容外科、美容皮膚科 |
| 対応配属先 |
病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡 |
| 対応エリア |
北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
| 特徴 |
・看護師の転職求人が豊富 ・転職支援サービスが手厚い ・転職の相談から行える ・院内・施設内情報に強い |
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は、看護師転職サイトの中でも、一番看護師求人数が多く、ICU(集中治療室)の求人も豊富です。
さらに、ハローワーク求人もカバーしているため、看護師の希望条件に合わせた求人が見つかりやすいと言えます。
利用する看護師にも人気が高く、転職支援サービスも他社より充実しているため、ICUへ看護師転職を考えた場合、利用は必須と言えます。
公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/
まとめ
ICU(集中治療室)への看護師転職は、特にこれまで一般病棟などで働いていた看護師にとっては、「私にはできない」「敷居が高い」と感じてしまうかもしれません。
しかし、最終的には同じ看護の仕事であり、多少の向き不向きはありますが、ICUで働きたいという強い気持ちがあれば、努力して環境に慣れていくことで、誰でもうまく働ける職場だと言えるでしょう。
ICUで働く看護師は患者の容体が刻一刻と変化する中で、それに合わせて介入していく、やりがいのある看護です。
是非、こちらをきっかけに、ICUへの看護師としての転職を検討してみてください。
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株式会社peko |
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https://peko.co.jp/ |
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〒107-0052 東京都港区赤坂3丁目1-16 BIビル6F |
| 代表取締役 |
辻󠄀 昌彦 |
| 設立 |
2015年6月 |
| 資本金 |
14,000,000円 |
| 事業内容 |
- 有料職業紹介事業
- キャリアメディア事業
- インターネット広告事業
- SEOコンサルティング事業等
|
| 許認可 |
有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-314509 (厚生労働省職業安定局: 職業紹介事業詳細) |
| 届出 |
特定募集情報等提供事業:51-募-000760 |
| 連絡先 |
03-5324-3939 (受付時間:休日、祝日を除く10:00~17:00) |
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