私が看護師として勤務していた病院の小児科外来は、受診に来る患者の数は1日に100人を超えることもありました。
私にとって小児科外来というのはかなり大きな部署でした。
私の経験をもとに、小児科外来で働く看護師の仕事内容・1日のスケジュール・必要なスキル、私が働いて感じたメリット・デメリットなどについてご紹介していきます。
執筆・監修看護師
くるみ 看護師
これまで病院では救命病棟から外来まで、そして今は特別養護老人ホームと障害者支援施設で働いている(シングル)ママさんナースです。介護支援専門員の資格も持っています。自分にあった「看護師としての働きかた」を見つけられるようにアドバイスしていけたらと思っております。
著作・監修記事一覧
執筆・監修看護師
こまき 看護師
都内大学病院にて特別病棟(全科)と小児科病棟で7年間勤務。結婚を機に約10ヶ月休職し、その間スポット看護師アルバイトを経験。その後、横浜市内の国立病院へ再就職。外科病棟で働いていました。第一子の産後育休から復帰し、外来へ復職。第二子出産とともに市外への転居も決まり退職。現在2人の子育てをしており休職中。子どもが就学したら復職したいと、今からウズウズしています。看護師の仕事が大好きなので魅力をお伝えし、困った時のアドバイスなど、私の経験を率直にお伝えできればと思います。
著作・監修記事一覧
小児科外来で働く看護師の役割

(小児科役割については、違う看護師の方に執筆いただいています。)
私は、総合病院の小児科外来に産休育休後より約2年働いていました。
小児科病棟経験はありましたが、病棟と外来とは全く異なるため戸惑いも多かったのをよく覚えています。
私が実際に、小児科外来の看護師として担っていた「役割」について、体験から説明いたします。
的確なトリアージの実施

子供は、症状をうまく伝えることが難しいため、客観的情報(バイタルサイン、呼吸音、検査データ、レントゲン写真など)を正しく拾い、さらに家族からの情報も含めアセスメントを行い、患者の診察の順番を配慮することが小児科外来看護師の役割です。
小児科外来には、自分の症状をうまく伝えられずに外来へやってきている患児も多いです。そのため、外来到着時、どの程度の症状で来院しているのかを、看護師がまずチェックし、トリアージをしなくてはなりません。
この時のトリアージを誤ってしまうことで、外来の待合室で急変が起きたり、体調の悪化が進んでしまったりすることもよくあり、注意が必要です。
看護師の「五感」を働かせる必要がある
体重が少なすぎる子供や、身長が低めの子供など、少し栄養に問題がありそうな場合や、待合で待っている時の親の様子でなにか気になることがあった場合には、「なにかおかしい」と看護師の五感を働かせる必要があります。
家族から情報収集

先にも少し述べましたが、家族からいつ頃からどんな症状があったのかなど聴取し、患児の様子と照らし合わせアセスメントすることが小児科外来では必須です。
小児科外来には、とにかくたくさんの患児が訪れます。
そのため、入院患者と話すような感覚でいると追いつきません。しかし、小児科外来に訪れる保護者は、こちらの聞いたこと以上に話して来ます。
この情報を、看護師がうまく聞き分け、重要なポイントを絞り込むことが、小児科外来には求められます。
医師と連携

これは外来全般に言えることですが、小児科外来は医師との連携も、看護師の重要な役割です。
子供からの情報収集時に看護師が異変に気付いた場合、医師へ報告を行います。
例えば、子供の身体にアザが見えた・予防接種や健診が未実施などです。このことにより、子供の虐待等の早期発見にもつながります。
プレパレーションの実施

言葉でわかる子供に対しては「プレパレーション」をしっかり行うことも外来看護師の役割です。
特に、採血・注射・点滴挿入など痛みがともなうものに関しては、安全に行う必要があるためです。
また、保護者にとっても自分の子供が何をされるのか分からないまま、待合で待っているのは不安を強くするため、必ず保護者にも説明をし、同意を得てから行います。
捕捉説明:プレパレーションとは?
プレパレーションとは、不安・緊張・恐怖心などを最小限に抑えるためのケアのことです。
このケアには、
- 患児・家族に正しい情報を伝えること
- 子供の感情表出を助けること
などが含まれます。
小児科病棟との情報交換

小児科外来には、喘息や先天性の疾患などが原因で、普段から繰り返し入退院している患児も多いです。
そのため、小児科外来と小児科病棟ではこういった患児の情報交換を看護師が定期的に行うことも役割の1つです。
また、病棟で変更された取り決め(シーネの固定方法や、点滴の刺入部固定の方法など)なども外来で周知できるよう、看護師同士で情報交換をしています。
小児科外来で働く看護師の仕事内容

小児科外来で働く看護師の主な仕事は「医師の診療補助」です。
看護師は、順番通りに患者を診察室に案内し、聴診の際は嫌がって泣いてしまう子供を抑えることや、声をかけたりします。
また、診察中は医師から指示された物品を渡すことも看護師の仕事の1つです。診察後には患者が分からないこと、不安に思っていることがある場合には、看護師から説明を行います。
他にも、小児科外来で働く看護師の仕事内容を、私の体験から以下で詳しく説明していきます。
注射・点滴の準備・抜針

小児科外来で働く看護師は、予防接種などの注射の準備、点滴の準備、医師が針を刺した後の処置(抜針まで)を行うことが仕事の1つです。
基本的には医者が診察をした後に、医者自身が注射を行いますが、病院によっては看護師が行います。(勤務する小児科外来によって異なります。)
検査・処置の説明・補助

小児科外来では、患児やその親に対して検査・処置の説明や補助を行うことも仕事の1つです。
患児に対してレントゲン、心電図、脳波の検査を行う場合、看護師が説明書を用いて説明し、検査室に行くように伝えます。(場合によっては、患児を看護師が検査室まで案内することもあります。)
また、怪我などで処置が必要な患児については、看護師が親にどのような処置を行うか説明し、処置中は診察室の外で待っていてもらうように声掛けを行います。
病状が悪く入院の必要がある患児の場合、看護師が入院手続きの説明を行います。手続きが終了したら病棟へ連れていき、病棟看護師と申し送りを行います。
1日のスケジュール例

私が勤務していた小児科外来では、看護師は以下のようなスケジュールで働いていました。
| 8:30~ |
外来全体の申し送り |
| 8:45~ |
外来の診療準備 |
| 9:00~ |
診療開始 |
| 12:00~ |
・午前中の診療終了
・休憩 |
| 13:00~ |
・午後の専門外来開始
・予約外の対応 |
| 16:30~ |
午後の診療終了 |
| 17:00~ |
・外来の片付け
・明日の診察の準備など |
| 17:30 |
勤務終了 |
このスケジュールだけ見ると、他の外来と流れは変わらないのですが、小児科外来は午前も午後も患者数が多いです。
それに、午後は専門外来である場合や、予約外を救急外来で受けず外来で受けることが多いため、1日中患者が途切れることがありません。(病院によって異なります。)
仕事で求められたスキル

小児科外来では、生まれたての新生児から幼少期、青年期と幅広く関わらなくてはなりません。
年齢によってそれぞれの関わり方があるため、看護師はそれらをしっかり理解しておかなければなりません。
そのため、小児科外来で働く看護師は、新生児~青年期までの過程を理解しているスキルが求められ、小児科外来では親が同伴するため、様々な年代の親に対しての対応がうまくできるスキルも求められました。
子供以上に親の対応は難しく、ベストな関わり方を個人ごとに見つけるスキルが必要でした。
小児科外来で働いて私が感じたこと

小児科外来で働いて私が感じたメリット・デメリットを体験から説明していきます。
幅広い病気や疾患の知識を習得できた

私が小児科外来で感じたメリットは、新生児から青年期までの幅広い病気や疾患の知識を習得できたことです。
様々な年齢の子供(患児)と関わるため、その年代に合った状態を把握することができ、看護師としてのスキルアップに繋がります。
小児科外来で、それらを学ぶことは大変ですが、その分やりがいがある診療科です。
子供の扱いがうまくなった

小児科外来で働くと毎日子供(患児)と接するため、具合が悪く機嫌が悪い子供に対してもうまく接することができるようになるなど、子供に対する扱いがうまくなりました。
私は働くうちに、自然と子供との関わり方を、年齢によってうまく使いこなせるようになりました。
また、喘息や先天性の疾患などで定期的に受診が必要な子供や親とは何度も顔を合わせるため、自然と仲良くなり、看護師として信頼関係を築くことができます。
何度も顔を合わせることで子供の通常の状態が分かるため、具合が悪いときなどのアドバイスが行いやすくなり、親を安心させてあげられることができます。
他の外来に比べてとても忙しかった

私が勤務していた小児科外来は、午前も午後も患者が受診に来るため、休む暇がありませんでした。
小児科外来では、点滴や吸入などの処置が多いため、看護師の人数が少ない場合、常に急いで動き対応しなくてはならなくなります。
また、診察が長引いてしまうと診療時間内に終わらない時もあり、残業することもありました。
私の勤務していた小児科外来は大型連休や年末年始も行っていたため、休むことが出来ず、ローテーションで出勤していました。
親の対応が難しかった

治療中に子供が大泣きしていると「なんでこんなに泣いているの?対応が悪いからだ!」と苦情を言う親もいました。
どれだけ子供の治療のために必要だと説明しても、理解してくれない親もいたため、看護師として対応が難しかったです。
希望の診療科への求人探しは看護師転職サイトを活用しよう

看護師が病院へ転職を検討した際に調べる看護師求人は、一般的に病棟、オペ室、外来等では区分されています。
そのため、看護師が病院への転職時に希望の診療科への配属を考えた場合、面接時に交渉する必要があります。面接時に交渉は行ったことがない、どうやって交渉して良いか分からない看護師の方が大半だと思います。
だからこそ、交渉の代行を行ってくれる看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)の活用をおすすめします。
看護師転職サイトは、あらかじめ条件に合う(希望の診療科に配属される)病院求人をピックアップしれくれますし、面接を含めた前後に交渉も行ってくれるため、スムーズに希望の診療科への転職活動を進めることができます。
以下では、交渉能力が高い、看護師転職サイトをご紹介します。希望の診療科の募集がある病院も探してもらう必要があり、まずは2社とも登録しておきましょう。
病院求人数No.1!レバウェル看護

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レバウェル看護(旧:看護のお仕事) |
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レバレジーズメディカルケア株式会社 |
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| 非公開求人 |
豊富 |
| 対応職種 |
正看護師、准看護師、助産師、保健師 |
| 対応 雇用形態 |
常勤(夜勤有り)、日勤常勤、夜勤専従常勤 |
| 対応施設 |
総合病院、一般病院、クリニック、特別養護老人ホーム(特養)、訪問看護、有料老人ホーム、デイサービス、重症心身障害者施設、保育園、検診センター |
| 対応 診療科目 |
内科、精神科、心療内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、歯科、美容外科、美容皮膚科 |
| 対応配属先 |
病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡 |
| 対応エリア |
北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
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レバウェル看護は、看護師転職サイトの中でも断トツに病院の看護師求人が豊富で、ハローワークの看護師求人もカバーしています。
さらに、年間5,000件以上、病院等に対してインタビューや情報収集を行っているため、看護師転職時の希望部署・希望の診療科への転職交渉も容易です。
また、担当者も丁寧にヒアリングを行ってくれるため、利用する看護師にも定評があり人気があります。
そのため、希望部署・希望の診療科への看護師転職を考えた場合、必ず活用しておきましょう。
公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/
丁寧なアドバイス!ナース専科 転職

| サイト名 |
ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク) |
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株式会社エス・エム・エス |
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20万件以上 |
| 非公開求人 |
豊富(会員限定のレア求人あり) |
| 対応職種 |
正看護師、認定看護師、准看護師、助産師、保健師、管理職 |
| 対応 勤務形態 |
常勤、常勤(日勤のみ)、常勤(夜勤あり)、常勤(夜勤のみ)、非常勤 |
| 対応施設 |
病院、クリニック、訪問看護、企業、保育園、幼稚園、学校、その他 【介護施設】 居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、訪問介護事業所、介護老人保健施設、軽費老人ホーム、デイケア事業所、小規模多機能、訪問入浴事業所、看護小規模多機能居宅介護、有料老人ホーム、デイサービス事業所、グループホーム、特別養護老人ホーム、サービス付き高齢者専用住宅、ショートステイ事業所、訪問リハビリ事業所、介護医療院 |
| 対応 診療科目 |
美容、産婦人科、整形外科、眼科、外科、呼吸器科、循環器科、精神科/心療内科、小児科、皮膚科、形成外科、耳鼻咽喉科、脳神経外科、消化器科、内科、透析、その他 |
| 対応配属先 |
病棟、外来、オペ室、透析、その他 |
| 対応エリア |
北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
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また、看護師求人は非公開求人(インターネット上に出ない、担当者から紹介してもらえる求人)も多く、採用側(病院側)とのやり取りもとてもスムーズです。
そのため、希望部署・希望の診療科へ転職を希望する看護師は併せて活用しておきたい転職サイトです。
公式サイト:https://www.nursejinzaibank.com/
まとめ
大人になると小さい子供と関われる機会は少なくなりますが、小児科外来で勤めると小さい子供と関われる機会ができ、子供が好きな看護師にはとてもやりがいの持てる仕事になると思います。
私は小児科外来で看護師として働き、子供が元気になって「ありがとう」と言ってくれる時は、本当にうれしい気持ちになり、元気をもらうこともできます。
しかし、子供から元気をもらえる反面、子供の急変時の姿を見るのはとても辛いです。
また、子供の急変時は親も気が動転してしまうため、親の対応もしながら急変児の対応もしなくてはならないという最悪な状況になる時もあります。
このような小児科外来の特徴を把握した上で、看護師としての転職に挑んでもらえたら幸いです。
この記事が少しでも、小児科外来で働こうと思っている看護師にお役に立てると嬉しいです。
このサイトの運営者情報
| 運営会社 |
株式会社peko |
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https://peko.co.jp/ |
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〒107-0052 東京都港区赤坂3丁目1-16 BIビル6F |
| 代表取締役 |
辻󠄀 昌彦 |
| 設立 |
2015年6月 |
| 資本金 |
14,000,000円 |
| 事業内容 |
- 有料職業紹介事業
- キャリアメディア事業
- インターネット広告事業
- SEOコンサルティング事業等
|
| 許認可 |
有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-314509 (厚生労働省職業安定局: 職業紹介事業詳細) |
| 届出 |
特定募集情報等提供事業:51-募-000760 |
| 連絡先 |
03-5324-3939 (受付時間:休日、祝日を除く10:00~17:00) |
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