訪問看護とは、看護師が利用者の自宅を訪問し、医療処置や健康管理、生活支援などを行う在宅医療サービスです。高齢化の進行とともに在宅医療の需要は年々高まっており、訪問看護の役割も大きくなっています。
実際、日本全国の訪問看護ステーション数は増え続けており、2025年4月時点で18,743事業所に達しています。これは15年連続の増加となっており、在宅医療の需要が拡大していることを示しています。(出典:全国訪問看護事業協会)
しかし、訪問看護に興味があっても、
- 訪問看護師はどんな仕事をするのか
- 1日のスケジュールはどのような流れなのか
- きつい仕事ではないのか
- 自分に向いているのか
このような疑問や不安を感じている看護師も多いのではないでしょうか。
この記事では、訪問看護師の仕事内容や1日のスケジュール、働いて感じたメリット・デメリット、向いている看護師の特徴などを、私の経験も含めて説明していきます。
訪問看護への転職を検討している看護師の方は、ぜひ参考にしてください。
監修者
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花
新卒で東証スタンダードに上場している会社に入社し、個人事業主・税理士などの経理・税務サポートを担当後、半導体・電子部品等の最大手(東証プライム上場)に転職し、営業支援に従事する。その後、ベンチャー企業での経理・採用経験を経て、2019年から株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。
著作・監修記事一覧
執筆・監修看護師
あおい 看護師
看護専門学校卒業後、大学病院の集中治療室(ICU・CCU)で8年間勤務。出産・育児休暇を経て退職し、様々な施設を経験。興味のあった在宅看護に携わりたいと考え転職。現在は看護師が立ち上げた小規模訪問看護ステーションに在籍する現役訪問看護師6年目。
著作・監修記事一覧
訪問看護師の仕事内容(訪問看護ステーション)

訪問看護師は、病院のように患者が入院して治療を受ける環境とは異なり、利用者が生活している自宅へ訪問して看護を提供します。
医療処置だけを行うのではなく、生活を支える視点を持ちながら、本人や家族が安心して在宅療養を続けられるように支援することが大きな役割です。
以下では私が経験した訪問看護ステーションで働く看護師の仕事内容をご紹介します。
利用者の人生や生活を支える
在宅療養では、病院のように「治療して退院する」ことが最終目的ではありません。
多くの場合は、病気と付き合いながら自宅で生活を続けていくことになります。
そのため訪問看護では、
- 病気をコントロールしながら生活の質を維持する
- 病状の悪化を早期に発見し予防する
- 利用者が自分らしい生活を続けられるよう支援する
といった視点で看護を行います。
例えば病院では、治療のために厳しい食事制限や生活指導を行うことがあります。
しかし在宅では、利用者の生活習慣や価値観を尊重しながら、無理のない範囲で健康管理を行うことが重要になります。
そのため訪問看護師は、利用者本人や家族と相談しながら、
- どこまで生活を優先するのか
- どこから医療的管理を優先するのか
といったバランスを一緒に考えながら看護を提供します。
看護師の体験事例
病院では「食事制限を守ること」が前提でしたが、訪問看護では「どうすれば無理なく続けられるか」を利用者と一緒に考える場面が多く、看護の考え方が大きく変わりました。
介護者である家族の看護をする
訪問看護では、利用者本人だけでなく家族の健康や生活状況にも注意を払うことが大切です。
在宅療養は、家族の支えがあって初めて成り立つことが多いため、介護をしている家族の体調や精神的負担が大きくなると、在宅生活そのものが続けられなくなる可能性があります。
現在はショートステイや訪問介護など、家族の負担を軽減するサービスも整っていますが、それでも日常的に介護を担っているのは家族であることが多いのが現実です。
そのため訪問看護師は、
- 家族の睡眠状況
- 介護による身体的な疲労
- 精神的なストレス
などにも目を向けながら、必要に応じてケアマネジャーや地域の介護サービスと連携し、支援体制を整える役割も担います。
看護師の体験事例
利用者の状態よりも、介護しているご家族の疲労が深刻だったケースがありました。ケアマネジャーに相談しサービスを増やしたことで、在宅生活を続けることができました。
利用者の自宅で看護サービスを提供
訪問看護師は、医師の指示やケアマネジャーのケアプランに基づき、利用者の自宅で看護サービスを提供します。
医療処置だけではなく、生活支援や健康管理など幅広い看護を行うことが特徴です。
また、在宅医療では多くの職種が関わるため、
- ケアマネジャー
- 在宅医
- 訪問リハビリ
- 介護サービス事業所
- 地域包括支援センター
などと連携しながら、利用者にとって必要なサービスを調整することも重要な仕事です。
医師の指示の元実施する場合
- IVH(在宅中心静脈栄養)
- 胃ろう・腸ろうの管理
- 経管栄養
- ストマ管理
- 酸素療法
- 創傷・褥瘡処置
- 吸引
- 点滴管理
- 終末期ケア
要支援・要介護者に実施する場合
- 服薬管理
- 移動・移乗の介助
- 入浴介助
- 血糖測定
- インスリン注射
- 排泄支援
- 爪切りなどのケア
- 認知症ケア
訪問看護では、医療処置だけでなく生活の中で必要となるケアを包括的に提供することが特徴です。
情報収集や看護計画
訪問看護師は、利用者の健康状態だけでなく、生活環境や家族の介護力なども含めて総合的に状況を把握しながら看護を行います。
主な業務としては、
- 利用者の生活状況や健康状態の情報収集
- 看護計画の立案と評価
- 訪問後の報告書作成
- 医師や関係機関への情報共有
などがあります。
在宅では、利用者の状態が日々変化することもあるため、訪問時の観察内容をもとに看護計画を見直しながら支援していくことが重要です。
看護師の体験事例
訪問看護では「生活環境を見ること」がとても重要だと感じました。食事内容や生活習慣など、病院では見えない情報が多く、看護の判断材料になります。
その他の業務
訪問看護ステーションによっては、看護業務以外の仕事を担当することもあります。
| 自費分の料金請求 |
サービス提供に関わる自費料金の請求や徴収を訪問時に行う場合があります。 |
| 事務業務 |
事務員がいない訪問看護ステーションでは、経理や総務などの業務を看護師がサポートする場合もあります。 |
訪問看護ステーションは比較的小規模な事業所も多いため、看護師が幅広い業務に関わることも少なくありません。
そのため、訪問看護師として働く場合は、医療処置だけでなくチームで事業所を支える意識も求められると言えるでしょう。
訪問看護師の1日のスケジュール

訪問看護師は、利用者の自宅を訪問して看護を提供する仕事です。
そのため、病院勤務のように病棟内で連続して業務を行うのではなく、「訪問(移動)」「ケア」「記録・連携」を繰り返しながら1日を組み立てていきます。
私の訪問看護での1日のスケジュールは以下の通りです。
| 9時 |
出社して訪問看護の準備を行う |
| 9時30分 |
訪問時間に合わせてそれぞれ事務所を出発 |
| 10時 |
1件目の訪問を行う |
| 11時20分 |
2件目の訪問を行う |
| 12時30分 |
お昼休憩 |
| 13時30分 |
3件目の訪問を行う |
| 15時 |
4件目の訪問を行う |
| 16時20分 |
帰社:訪問看護ステーションに戻ってから仕事を行う |
| 17時 |
退社 |
勤務先や担当エリア、受け持ち人数によって多少の違いはありますが、働くイメージをつかむ参考にしてください。以下でさらに詳しく説明していきます。
9時:出社して訪問看護の準備を行う
訪問看護師は、訪問先へ向かう前に職場である訪問看護ステーションに出社し、当日の訪問内容や連絡事項を確認します。
病院勤務と比べると、病棟全体の情報収集に時間を取られるケースは少ない一方で、急なキャンセルや臨時訪問、関係職種からの連絡が入ることもあるため、朝の確認は重要です。
- ユニフォームに着替える(貸与されている場合が多い)
- 留守番電話・メールのチェック
- 臨時訪問の依頼やスケジュール変更の確認
また、訪問看護で使用する物品は訪問バッグにまとめて持ち運ぶため、出発前に補充や点検を行います。
車で訪問するステーションも多く、都心部では自転車や電動自転車が中心の地域もあります。
勤務先によって移動手段は異なるため、転職時には確認しておくと安心です。
- 訪問バッグ(物品の補充・点検)
- 処置物品(必要な場合)
- 清潔ケア用品(洗髪グッズ等)
看護師の体験事例
出社後すぐに出発できる日もあれば、臨時訪問の調整や関係者からの連絡が重なり、朝の段取りで1日の動きが大きく変わることもありました。
10時:1件目の訪問(例)
(例)脳梗塞/70代男性/主治医の指示を仰ぎながら処置を行う
訪問先では、バイタルサイン測定や全身観察を行い、必要に応じて清拭や更衣などのケアを実施します。
医師の指示が必要な処置がある場合は、電話などで主治医に相談し、指示を受けながら対応します。
看護師の体験事例
自宅では環境や家族の関わり方がそのまま看護に影響します。処置だけでなく「今日の生活状況」を確認することが、状態悪化の早期発見につながりました。
11時20分:2件目の訪問(例)
(例)肺気腫/80代男性/状態を観察しケアを実施する
利用者の訴えや体調変化を確認し、必要なケアを行います。
例えば便秘による腹痛が呼吸苦につながっているケースでは、排便支援やケアによって症状が改善することもあります。
皮膚の乾燥が強い場合は清拭や足浴を行い、スキンケアを実施するなど、生活の中でのケアを中心に支援します。
12時30分:お昼休憩
訪問の合間に休憩を取ります。
ステーションに戻って休憩する場合もあれば、訪問ルートの途中で昼食を取ることもあります。
移動が多い仕事のため、無理なく休憩を確保できるルート設計も大切です。
13時30分:3件目の訪問(例)
(例)腰椎圧迫骨折後/90代女性/排泄のケア等
訪問看護では、利用者本人だけでなく、多職種と連携しながら生活を支える場面も多くあります。
日中独居の利用者で排泄状況の把握が難しい場合には、訪問リハビリ、ヘルパー、福祉用具専門員などとも情報共有し、記録やチェック表を活用して支援体制を整えることが重要です。
- 排泄チェック表の活用
- 関係職種が記録できる共有ノートの作成
- サービス担当者間での情報共有
看護師の体験事例
サービスが多く入っている利用者ほど、情報が分散しやすくなります。共有ノートやチェック表があるだけで、ケアの質が安定しやすいと感じました。
15時:4件目の訪問(例)
(例)パーキンソン病/60代女性/服薬チェック
服薬管理では、薬の種類が多く自己管理が難しい利用者に対して、お薬カレンダーなどを活用して服薬状況を確認します。
飲み忘れが増えている場合は、本人の生活状況や原因を確認し、負担が少ない方法へ調整することも大切です。
16時20分:事業所に戻る
訪問が終わると、訪問看護ステーションへ戻り、記録や情報共有、書類作成などの業務を行います。
訪問看護は「訪問して終わり」ではなく、利用者の状態やサービス内容を関係職種と共有し、必要な調整を行うまでが仕事の一部です。
- 1日の振り返り
- 訪問バッグの物品補充
- スタッフ間での情報共有
- 訪問記録(電子カルテ・パソコン入力など)
- 書類作成(計画書・報告書など)
- 関係職種への連絡・調整
- ミーティング(1日の報告)
また、退院カンファレンスなどで入院先の病院へ出向くケースもあり、地域連携の一員として動く場面もあります。
看護師の体験事例
訪問件数よりも、帰社後の記録と連携が大変に感じる日もありました。記録の仕組みや情報共有の方法が整っている職場ほど働きやすいです。
訪問看護師として働いて感じたメリット

訪問看護は、病院とは異なる環境で看護を提供する働き方です。
実際に働いてみると、医療処置だけでなく生活を支える看護に深く関わることができる点に魅力を感じる看護師も多くいます。
ここでは、訪問看護師として働く中で感じやすい主なメリットを紹介します。
利用者と深く関わる看護ができる
訪問看護では、利用者の生活の場で看護を提供するため、病院よりも一人ひとりの生活背景や価値観に触れる機会が多くなります。
病院では限られた入院期間の中で関わることが多い一方、在宅では長い期間にわたり関係を築くことができるため、利用者の生活や人生を支える看護を実感しやすい環境です。
そのため、利用者の生活に寄り添いながら継続的に関わる看護ができることに、大きなやりがいを感じる看護師も少なくありません。
看護師の体験事例
病院では数週間で退院してしまう患者が多いですが、訪問看護では数年単位で関わる利用者もいます。生活の変化を一緒に見守れることにやりがいを感じました。
病院では見えない生活背景を理解できる
訪問看護では、利用者の自宅に訪問するため、生活環境や家族関係、食生活など、病院では見えにくい情報を直接知ることができます。
例えば、
- 自宅の段差や生活動線
- 食事の内容や生活習慣
- 家族の介護状況
- 地域サービスの利用状況
などを確認することで、利用者の生活に合った看護を考えることが可能になります。
看護師の体験事例
病院では原因が分からなかった転倒の理由が、自宅の生活環境を見てすぐに分かることもありました。生活を見ることの大切さを実感しました。
主体的に判断して看護を行える
訪問看護では、看護師が一人で訪問する場面が多いため、その場の状況を見ながら判断して対応する力が求められます。
その分、看護師としての経験や判断力を活かしやすく、自分の看護判断が利用者の生活に直接つながることを実感しやすい仕事です。
もちろん必要な場合は医師やケアマネジャーへ相談しますが、日々の小さな判断を積み重ねながら看護を提供していくことになります。
看護師の体験事例
訪問先では自分が最初に状況を判断する立場になるため責任もありますが、その分看護師として成長している実感がありました。
働き方の自由度が比較的高い
訪問看護は、病院勤務と比較すると勤務時間や働き方に柔軟性がある職場も多くあります。
例えば、
- 日勤中心の勤務が多い
- パートや短時間勤務の求人が多い
- 直行直帰が可能な職場もある
といった特徴があり、家庭やライフスタイルに合わせて働きやすい環境が整っている場合もあります。
看護師の体験事例
病院勤務の頃は夜勤が続くこともありましたが、訪問看護では生活リズムが安定し、長く働きやすいと感じました。
多職種と連携しながら地域医療に関われる
訪問看護では、医師だけでなく様々な職種と連携して利用者の生活を支えます。
- ケアマネジャー
- 訪問リハビリスタッフ
- 介護職員
- 福祉用具専門員
- 地域包括支援センター
など、地域で働く多くの専門職と協力しながら支援を行うため、医療だけでなく介護や福祉の視点を含めた幅広い知識を身につけることができます。
看護師の体験事例
病院では医師や看護師との関わりが中心でしたが、訪問看護では地域の様々な職種と連携する機会が増え、医療の見え方が大きく変わりました。
訪問看護のデメリット!きついって本当?

訪問看護は「利用者とじっくり関われる」「生活を支える看護ができる」といった魅力がある一方で、病院勤務とは異なる大変さを感じる看護師もいます。
実際に働いてみると、仕事内容や環境の違いから戸惑う場面も少なくありません。
ここでは、訪問看護師として働く中で感じやすいデメリットや大変な点について解説します。
一人で判断する場面が多い
訪問看護では、看護師が単独で利用者の自宅を訪問することが基本です。
そのため、病院のようにすぐ近くに医師や他の看護師がいる環境とは異なり、状況を見て判断し対応する場面が多くなります。
もちろん必要な場合には医師やケアマネジャーへ連絡して指示を仰ぐことができますが、訪問先ではまず看護師が状況を把握し判断する必要があります。
そのため、臨床経験が少ない看護師や判断に不安を感じる看護師にとっては負担に感じることもあるでしょう。
看護師の体験事例
急な発熱や状態変化があった時に、その場で対応を考える必要があり最初は緊張しました。ただ経験を重ねるうちに判断力が身につくようになりました。
オンコール対応がある場合がある
訪問看護ステーションによっては、夜間や休日に利用者からの連絡に対応する「オンコール体制」を取っている場合があります。
オンコールは必ずしも出動があるわけではありませんが、電話対応や緊急訪問が発生する可能性があるため、精神的な負担を感じる看護師もいます。
- 夜間の電話対応
- 緊急時の訪問対応
- 翌日の勤務への影響
ただし、オンコール体制の有無や頻度は訪問看護ステーションによって大きく異なるため、転職時には事前に確認しておくことが大切です。
看護師の体験事例
オンコールの日は「電話が鳴るかもしれない」と気になることもありました。ですが、実際には電話だけで解決するケースも多かったです。
移動が多く体力を使う
訪問看護は、利用者の自宅を1日に複数件訪問するため、移動が多い仕事です。
地域によっては車での移動が中心になり、都市部では自転車や電動自転車での訪問になることもあります。
- 車での長距離移動
- 自転車での訪問
- 天候の影響を受けやすい
そのため、移動時間が長い地域では体力的な負担を感じることもあるでしょう。
看護師の体験事例
夏の自転車訪問は体力を使いましたが、電動自転車だったので想像していたよりは負担が少なく感じました。
利用者や家族との関係調整が必要になる
訪問看護では、利用者本人だけでなく家族とも関わる機会が多くなります。
そのため、医療処置だけでなく、家族の気持ちや生活状況にも配慮しながら対応する必要があります。
時には、
- 介護に疲れている家族
- 医療方針に悩んでいる家族
- 意見が食い違う家族関係
などに向き合う場面もあり、精神的な負担を感じる看護師もいます。
しかし、こうした調整を通して利用者の生活が安定するケースも多く、在宅医療の大切な役割の一つとも言えます。
看護師の体験事例
医療的なケアよりも、ご家族の不安を聞く時間が長い日もありました。話を聞くだけでも安心してもらえることが多いと感じました。
職場によって働きやすさが大きく変わる
訪問看護ステーションは、規模や運営方針によって働き方が大きく異なる場合があります。
例えば、
- 訪問件数が多い
- 教育体制が整っていない
- 人員不足で業務が集中する
といった環境では、仕事がきついと感じる可能性もあります。
一方で、教育体制や人員配置が整っている訪問看護ステーションでは、働きやすい環境が整っていることも多くあります。
看護師の体験事例
以前の職場は訪問件数が多く大変でしたが、転職後は訪問数が適正になり、利用者と落ち着いて関われるようになりました。
私が思う訪問看護に向いている看護師とは

訪問看護は、病院とは異なる環境で看護を提供する仕事です。
医療機関のように設備が整った環境ではなく、利用者の生活の場で看護を行うため、向いていると感じる看護師もいれば、難しさを感じる看護師もいます。
そのため、訪問看護へ転職を考える場合は「自分の看護観や働き方に合っているか」を一度考えてみることが大切です。
以下では、実際に訪問看護の現場を見てきた中で、向いていると感じる看護師の特徴を紹介します。
利用者の生活を支える看護がしたい看護師
訪問看護では、病気そのものだけでなく、利用者の生活全体を支える視点が求められます。
病院では「治療」が中心ですが、在宅では生活の中で病気と付き合っていく支援が重要になります。
そのため、
- 生活に寄り添った看護をしたい
- 利用者の人生に関わる看護をしたい
- 長く関係を築きながら支援したい
と考えている看護師は、訪問看護にやりがいを感じやすいでしょう。
医療処置だけでなく「生活を支える看護」に魅力を感じる看護師は、訪問看護に向いていると言えます。
看護師の体験事例
入院中は治療が中心でしたが、訪問看護では「どうすれば家で安心して生活できるか」を考える機会が増え、看護の視野が広がりました。
主体的に考えて行動できる看護師
訪問看護では、看護師が単独で訪問する場面が多いため、その場で状況を判断し対応する力が求められます。
もちろん必要な場合は医師へ相談しますが、訪問先ではまず看護師が状況を把握し、適切な対応を考える必要があります。
そのため、
- 自分で考えて行動することが好き
- 臨機応変に対応できる
- 状況判断が得意
といった特徴を持つ看護師は、訪問看護の環境でも力を発揮しやすいでしょう。
看護師の体験事例
最初は一人で訪問することに不安もありましたが、経験を重ねるうちに状況を見て判断する力が身についてきました。
コミュニケーションを大切にできる看護師
訪問看護では、利用者本人だけでなく家族とも関わる機会が多くなります。
また、ケアマネジャーや介護職など多くの職種と連携して看護を行うため、コミュニケーション能力も重要になります。
例えば、
- 利用者の不安や希望を聞く
- 家族の介護負担を理解する
- 多職種と情報共有する
といった場面が日常的にあります。
相手の立場を理解しながら関係を築ける看護師は、訪問看護の現場でも活躍しやすいでしょう。
看護師の体験事例
医療処置だけでなく、利用者やご家族と話す時間も多い仕事です。コミュニケーションが信頼関係につながると感じました。
地域医療に関心がある看護師
訪問看護は、地域の中で利用者の生活を支える医療です。
そのため、病院だけで完結する医療ではなく、地域全体で支える仕組みの中で働くことになります。
など、様々な制度や職種と関わりながら支援することが特徴です。
地域で生活する人を支える医療に関心がある看護師は、訪問看護の仕事にやりがいを感じやすいでしょう。
看護師の体験事例
訪問看護では医療だけでなく介護や福祉の仕組みも理解する必要があり、地域医療の大切さを実感しました。
訪問看護の求人が多い看護師転職サイト

訪問看護へ転職する場合、求人サイトだけで仕事を探すよりも、看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)を利用する方が効率的なケースが多くあります。
訪問看護ステーションは事業所ごとに特徴が大きく異なり、求人票だけでは分かりにくい情報も多いためです。
例えば、
- 訪問件数やオンコールの頻度
- 教育体制や同行訪問の期間
- 利用者層(医療依存度の高いケースの割合など)
- 人間関係や職場の雰囲気
といった内容は、求人票だけでは判断が難しいこともあります。
看護師転職サイトでは、こうした求人票には掲載されていない職場の内部情報を確認できることや、訪問看護ステーションとの調整をサポートしてもらえることが大きなメリットです。
また、訪問看護の求人は一般公開されていない場合も多いため、転職サイトを利用することで選択肢が広がる可能性もあります。
ここでは、訪問看護の求人を探す際に利用しやすい看護師転職サイトを紹介します。
訪問看護の求人比較に強い!ナース専科転職

| サイト名 |
ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク) |
| 運営会社 |
株式会社エス・エム・エス |
| 公開求人数 |
20万件以上 |
| 非公開求人 |
豊富(会員限定のレア求人あり) |
| 対応職種 |
正看護師、認定看護師、准看護師、助産師、保健師、管理職 |
| 対応 勤務形態 |
常勤、常勤(日勤のみ)、常勤(夜勤あり)、常勤(夜勤のみ)、非常勤 |
| 対応施設 |
病院、クリニック、訪問看護、企業、保育園、幼稚園、学校、その他 【介護施設】 居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、訪問介護事業所、介護老人保健施設、軽費老人ホーム、デイケア事業所、小規模多機能、訪問入浴事業所、看護小規模多機能居宅介護、有料老人ホーム、デイサービス事業所、グループホーム、特別養護老人ホーム、サービス付き高齢者専用住宅、ショートステイ事業所、訪問リハビリ事業所、介護医療院 |
| 対応 診療科目 |
美容、産婦人科、整形外科、眼科、外科、呼吸器科、循環器科、精神科/心療内科、小児科、皮膚科、形成外科、耳鼻咽喉科、脳神経外科、消化器科、内科、透析、その他 |
| 対応配属先 |
病棟、外来、オペ室、透析、その他 |
| 対応エリア |
北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
| 特徴 |
・東証プライム上場企業 ・支店が多く地域密着&チーム制で転職をサポート ・職場のリアルな情報を共有することも可能 ・2025年オリコン顧客満足度®調査 看護師転職3年連続No.1 ・LINE対応 |
ナース専科転職は、長年看護師の転職支援を行ってきた実績があり、全国の看護師求人を幅広く扱っている転職サイトです。
訪問看護ステーションの求人も多く、地域の求人を比較しながら転職先を検討したい看護師に向いています。
- 全国の訪問看護求人を比較しやすい
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訪問看護へ転職する場合は、複数の求人を比較しながら自分に合う職場を探すことが大切です。
そのため、レバウェル看護とあわせて利用すると、より多くの訪問看護求人を確認することができます。
公式サイト:https://www.nursejinzaibank.com/
内部情報に強い!レバウェル看護

| サイト名 |
レバウェル看護(旧:看護のお仕事) |
| 運営会社 |
レバレジーズメディカルケア株式会社 |
| 公開求人数 |
129,063件(2026年3月1日時点) |
| 非公開求人 |
豊富 |
| 対応職種 |
正看護師、准看護師、助産師、保健師 |
| 対応 雇用形態 |
常勤(夜勤有り)、日勤常勤、夜勤専従常勤 |
| 対応施設 |
総合病院、一般病院、クリニック、特別養護老人ホーム(特養)、訪問看護、有料老人ホーム、デイサービス、重症心身障害者施設、保育園、検診センター |
| 対応 診療科目 |
内科、精神科、心療内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、産婦人科、眼科、歯科、美容外科、美容皮膚科 |
| 対応配属先 |
病棟、外来、施設、訪問、手術室(オペ室)、透析、内視鏡 |
| 対応エリア |
北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
| 特徴 |
・看護師の転職求人が豊富 ・転職支援サービスが手厚い ・転職の相談から行える ・院内・施設内情報に強い |
レバウェル看護は、訪問看護を含めた看護師求人の情報量が多く、職場の内部情報に強いことが特徴の看護師転職サイトです。
訪問看護ステーションの場合、実際の働きやすさは求人票だけでは判断しにくいため、現場の状況を把握している担当者から情報を得られることは大きなメリットになります。
- 訪問看護ステーションの求人が豊富
- 職場の雰囲気や内部情報を確認できる
- 条件に合った求人を紹介してもらえる
訪問看護へ転職を考えている場合、まず登録しておきたい看護師転職サイトの一つです。
公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/
転職前に確認したい「訪問看護」の良くある質問
訪問看護で働いてみたいと思っても、「自分にできるのか」「転職して後悔しないか」と不安になることは自然なことです。ここでは、仕事内容・働き方に関して看護師が悩みやすいポイントを、よくある質問形式で整理しました。
訪問看護は未経験でも転職できますか?
-
未経験でも訪問看護へ転職することは可能です。ただし、働き始めの不安を減らすためには、入職後のサポート体制を重視することが大切です。
例えば、同行訪問の期間が十分に確保されているか、独り立ちの基準が明確か、困ったときにすぐ相談できる体制があるかは、実際の働きやすさに直結します。
面接時には「同行訪問は何回程度か」「独り立ちの判断は誰がどのように行うか」など、具体的に確認すると安心です。
訪問看護がきついと感じやすいのはどんな時ですか?
-
訪問看護がきついと感じやすいのは、仕事量そのものよりも「一人で抱え込みやすい状況」が続く時です。
例えば、急な状態変化に遭遇したとき、家族対応が続くとき、移動や記録が重なって時間に追われるときなどは負担を感じやすくなります。
一方で、相談体制が整っている職場では、判断に迷った時に医師や管理者へ連絡しやすく、精神的な負担が軽減されます。「きつさ」は職場の体制によって差が出やすいため、転職前に支援体制を確認することが重要です。
訪問看護師は夜勤があるのですか?
-
訪問看護は日勤中心の働き方が多く、病院のような交代制の夜勤が必ずあるわけではありません。
ただし、24時間対応を行っている訪問看護ステーションでは、夜間や休日のオンコール当番が発生する場合があります。オンコールは電話対応のみで済む日もありますが、緊急訪問が必要になることもあるため、実際の頻度や体制を確認しておくことが大切です。
夜勤の有無だけでなく、「オンコールがあるか」「月に何回程度か」「出動率はどのくらいか」まで確認すると、働き方のイメージが具体的になります。
訪問看護師が1日に訪問する件数はどのくらいですか?
-
訪問件数は訪問看護ステーションの方針や担当エリア、利用者の状態によって異なります。
一般的には1日4件〜5件程度が無理のない範囲と感じる看護師が多い一方で、分業体制が整っている職場では6件以上訪問するケースもあります。
件数だけを見るのではなく、1件あたりの滞在時間、移動時間、記録を勤務時間内に終えられる仕組みがあるかも含めて確認することが大切です。面接では「平均の訪問件数」「記録はいつ行うか」「直行直帰の可否」なども合わせて質問すると良いでしょう。
訪問看護師は事務作業も多いのですか?
-
訪問看護では訪問記録や報告書作成、関係職種への連絡などの書類・連携業務が必ず発生します。加えて、事務員がいない訪問看護ステーションでは、看護師が事務作業を一部サポートすることもあります。
負担の感じ方は職場によって差があるため、「記録の仕組みは紙か電子か」「記録時間は勤務時間に組み込まれているか」「看護以外の業務をどこまで担うのか」を確認しておくと安心です。
入職後にギャップを感じやすいポイントでもあるため、事前の確認が重要になります。
訪問看護師に必要な資格はありますか?
-
訪問看護師として働くために、看護師免許以外の必須資格はありません。
多くの訪問看護ステーションでは、臨床経験を活かしながら働くことができます。ただし、運転が必要な職場では普通自動車免許が求められる場合があります。
資格よりも、利用者の生活全体を捉える視点や、多職種と連携する姿勢が重要になります。
転職前には「移動手段は何か」「運転が必須か」「訪問エリアはどの程度か」など、実務面の条件を確認しておくと安心です。
訪問看護が合わないと感じる看護師にはどんな特徴がありますか?
-
訪問看護が合わないと感じやすいのは、「一人で訪問することに強い不安がある」「環境の変化にストレスを感じやすい」「時間管理が苦手」といった場合です。
また、利用者や家族とのコミュニケーションが中心になる日もあるため、医療処置だけを集中的に行いたい看護師にとってはギャップを感じる可能性があります。
ただし、これらは本人の性格だけでなく、職場の支援体制や訪問スタイルにも左右されます。合う・合わないを決めつけるのではなく、自分の不安がどこにあるのかを整理し、体制が整った職場を選ぶことが大切です。
訪問看護師の給料は病院勤務より高いですか?
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訪問看護師の給与は、勤務する訪問看護ステーションや地域によって大きく異なります。
一般的には基本給だけを見ると病院勤務と大きな差がない場合もありますが、オンコール手当や訪問件数に応じた手当が加わることで、結果的に収入が高くなるケースもあります。
一方で、オンコールの回数や訪問件数によって負担の感じ方も変わるため、給与だけで判断するのではなく、訪問件数・手当・勤務時間などを含めた働き方全体を確認することが大切です。
訪問看護は看護師何年目から働けますか?
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訪問看護に必要な経験年数は法律で決まっているわけではありませんが、多くの訪問看護ステーションでは臨床経験3年以上を目安に採用していることが多いです。
理由としては、訪問先では看護師が一人で判断する場面があるため、基本的な臨床経験が求められるからです。
ただし最近では教育体制が整った訪問看護ステーションも増えており、経験が浅い看護師でも同行訪問などのサポートを受けながら働ける職場もあります。
転職を検討する場合は、教育体制や同行期間を確認することが大切です。
まとめ
訪問看護は、利用者の自宅を訪問して医療や生活支援を行う在宅医療の仕事です。病院勤務とは異なり、利用者の生活に寄り添いながら長く関わる看護ができることが大きな特徴です。
訪問看護師の仕事は、
- 利用者の生活を支える看護
- 医療処置や健康管理
- 家族への支援
- 多職種との連携
など幅広く、医療だけでなく生活全体を見る視点が求められます。
一方で、一人で訪問する場面が多いことやオンコール対応があることなど、病院勤務とは異なる大変さもあります。そのため、自分に合った訪問看護ステーションを選ぶことがとても重要です。
現在、訪問看護の需要は年々高まっており、訪問看護ステーションの数も増加しています。看護師の働き方の選択肢としても注目されている分野と言えるでしょう。
もし訪問看護への転職を検討している場合は、職場の雰囲気や訪問件数、教育体制などを事前に確認しながら、自分に合った働き方ができる職場を探すことが大切です。
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| 運営会社 |
株式会社peko |
| 会社ホームページ |
https://peko.co.jp/ |
| 所在地 |
〒107-0052 東京都港区赤坂3丁目1-16 BIビル6F |
| 代表取締役 |
辻󠄀 昌彦 |
| 設立 |
2015年6月 |
| 資本金 |
14,000,000円 |
| 事業内容 |
- 有料職業紹介事業
- キャリアメディア事業
- インターネット広告事業
- SEOコンサルティング事業等
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| 許認可 |
有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-314509 (厚生労働省職業安定局: 職業紹介事業詳細) |
| 届出 |
特定募集情報等提供事業:51-募-000760 |
| 連絡先 |
03-5324-3939 (受付時間:休日、祝日を除く10:00~17:00) |
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