看護師に転職の情報と体験を。
看護師の転職準備・注意点

お礼奉公中(奨学金)に看護師として退職や転職することは可能でしょうか?

  • 公開日:
  • 更新日:
お礼奉公中(奨学金)に看護師として退職や転職することは可能でしょうか?
当ページには広告リンクが含まれます。

当ページを含む当サイト「看護師転職ガイド」は、株式会社pekoが運営しており、複数の企業と提携しています。記事内で紹介しているサービスに登録・申込みが行われた場合、提携企業より報酬を受け取ることがあります。

ただし、掲載サービスの評価・順位・選定基準は、提携の有無や報酬の有無に左右されることはありません。編集方針に基づき、読者の判断支援を最優先として情報を掲載しています。

なお、当サイトでは閲覧ユーザーの方に課金を求めるサービスの掲載は行っておりません。

広告掲載およびPR表記の考え方については、広告ポリシー(PR表記の明示)をご確認ください。

看護師転職時の質問現在2年目の看護師ですが、奨学金を貰っていわゆる「お礼奉公中」です。退職や転職することは可能でしょうか?(27歳/看護師)

回答看護師がお礼奉公中に退職や転職することは可能です。
体調不良などの理由や何らかの事情で働くことが出来ない場合は、病院側と相談する場を持ち、トラブルや問題となる場合は専門機関に相談してください。
自己都合で退職や転職を希望する場合は、以下の対処法を確認の上、話し合いの場を設けて解決する必要があります。

以下で、看護師がお礼奉公中に退職・転職を希望する場合の必要な知識をご紹介します。

監修者
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花

新卒で東証スタンダードに上場している会社に入社し、個人事業主・税理士などの経理・税務サポートを担当後、半導体・電子部品等の最大手(東証プライム上場)に転職し、営業支援に従事する。その後、ベンチャー企業での経理・採用経験を経て、2019年から株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。

著作・監修記事一覧

執筆・監修看護師
齋藤 看護師
齋藤 看護師
  • エリア:神奈川県在住
  • 保有資格:看護師
  • 施設経験:総合病院、特別養護老人ホーム、クリニック、介護老人保健施設、デイサービス、健診センター、イベントナース、健康相談員
  • 専門分野:脳外科、神経内科、内科、皮膚科、美容皮膚科、整形外科

食べること、スポーツ観戦が好きな看護師。社会勉強と称していろいろなところで働いた経験を綴っています。派遣看護師の経験もあり、派遣では回復期の病棟業務、デイサービス、検診センターで仕事の経験があります。

著作・監修記事一覧

看護師のお礼奉公とは

看護師のお礼奉公とは

内容 病院独自の奨学金を負担してくれる養成制度(看護学校の学費など)
対象 主に正看護師・准看護師を目指す看護学生
約束 「看護師・准看護師免許取得後、指定の病院で指定の期間働くこと」が約束されている場合が多い
違反 お礼奉公中に退職した場合、違約金や奨学金の返金が求められる場合が多い

看護師のお礼奉公(おれいぼうこう)とは、正看護師・准看護師を目指す方(看護学生)のためのに、病院側が学費の一部又は全部(奨学金)を肩代わり・負担する独自の養成制度です。

奨学金制度は「進学のために他所からお金を借りられる制度」ですが、病院側はこれを肩代わりする代わりに、お礼奉公を受けた看護学生は、看護師免許取得後に病院で働くことを約束します。

病院により様々ですが、主に「看護師・准看護師免許取得後、指定の病院(当該病院)で3年間働くこと」が約束となるケースが多いと言えます。

(働く年数は病院によって差があります。)

お礼奉公に良くある約束事

看護学生と病院側が約束するお礼奉公に良くある約束事は以下の通りです。

  • 奨学金を借りた年数分、又は病院が指定した年数、当該病院で働くこと
  • 指定された期間、当該病院で働くことで奨学金の返済義務がなくなること
  • お礼奉公の指定期間に退職した場合、違約金を支払うこと
  • お礼奉公の指定期間に退職した場合、奨学金を即時返還すること

以上のような約束事があり、ほとんどは看護学生1年目の際に、3年間借り続ける場合が多く、3年間お礼奉公をするという看護師が多いでしょう。

看護師の体験事例

部署異動により解決した

看護師の体験事例お礼奉公で入職した病院の人間関係が悪く、トラブルとなってしまい働くことが難しくなりました。病院へ出勤することも辛くなり、上司と面談して部署異動をすることで解決できました。部署異動後、3年間後に退職・転職をしました。

体調不良の退職で免除された

看護師 意見奨学金を申請した際は、あまり分からなかったですが、入職した病院が激務で、こんなに忙しい病棟だったとは思いませんでした。忙しさにより心身ともに不調をきたしてしまい、退職することとなりました。退職する際に様々なことは伝えられましたが、結果返済を迫られることはありませんでした。

奨学金を分割返済で退職

看護師 意見入職後のお礼奉公中にどうしても美容の分野に行きたいため、時間を無駄にするならと退職しました。働きながら奨学金を分割返済させてもらうことで合意し、無事退職することが出来ました。

看護師が知っておきたいお礼奉公の問題点

看護師が知っておきたいお礼奉公の問題点

病院側が行うお礼奉公には法的な問題点があり、お礼奉公中に退職を申し出た看護師に対し、違約金や損害賠償を請求することは法律的に違反します。

ただし、法的に違反するからという理由で奨学金を返済しなくても良いわけではありません。

退職時の返済に関する相談は以下で説明する専門機関に相談してください。

以下で説明する労働者を守る法律「お礼奉公の問題点」より、看護師の退職は可能であると言うことが言えます。

看護師には職業選択の自由がある

日本国憲法の第22条には、看護師を含む誰もが「移転及び職業選択の自由」が定められており、好んでお礼奉公を行っていない場合は、違反する可能性があります。

また、お礼奉公を含む、何らかの事情で労働を強制されている場合は、労働基準法第5条の強制労働に禁止に違反してしまいます。

〔居住、移転、職業選択、外国移住及び国籍離脱の自由〕
日本国憲法第二十二条 何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。 ② 何人も、外国に移住し、又は国籍を離脱する自由を侵されない。 第二十三条 学問の自由は、これを保障する。
(引用:日本国憲法第22条

労働基準法第五条 使用者は、暴行、脅迫、監禁その他精神又は身体の自由を不当に拘束する手段によつて、労働者の意思に反して労働を強制してはならない。(引用:労働基準法第5条

労働契約の退職等によって違約金を定め賠償ができない

看護師のお礼奉公の中には、お礼奉公期間中に退職した場合、病院側が奨学金の違約金や損害賠償を定めている場合があります。

しかし、こちらは労働基準法第16条の賠償予定の禁止に該当し、違反となります。

(賠償予定の禁止)
第十六条 使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。
(引用:労働基準法第16条

例外を除き3年を超える労働契約は行えない

60歳以上や、専門的知識等を有する労働者以外、3年を超える期間、労働契約をすることは違法となります。

そのため、看護師は退職を申し出た際に「4年間は働く約束だ」と伝えられた場合、違反している可能性があります。

第十四条 労働契約は、期間の定めのないものを除き、一定の事業の完了に必要な期間を定めるもののほかは、三年(次の各号のいずれかに該当する労働契約にあつては、五年)を超える期間について締結してはならない。
一 専門的な知識、技術又は経験(以下この号及び第四十一条の二第一項第一号において「専門的知識等」という。)であつて高度のものとして厚生労働大臣が定める基準に該当する専門的知識等を有する労働者(当該高度の専門的知識等を必要とする業務に就く者に限る。)との間に締結される労働契約
二 満六十歳以上の労働者との間に締結される労働契約(前号に掲げる労働契約を除く。)
(引用:労働基準法第14条

奨学金が貸付されている場合は返済義務がある

一般的に奨学金は、貸与型、給付型に分かれています。

貸与型 将来返還義務があるもの
(無利子や有利子などがある)
給付型 返還義務がないもの

看護師のお礼奉公で行った約束が奨学金であり貸付型の場合は、看護師に返済義務があります

お礼奉公中に辞める・退職したい場合の対処方

お礼奉公中に辞める・退職したい場合の対処方

お礼奉公中に辞める・退職したい場合の対処方法について、以下で説明していきます。

まずは、病院側と看護師とで行われた約束(契約)がどのように交わされているかを確認しておきましょう。

1.体調不良や何らかの事情で退職する場合

お礼奉公中の退職に関して、以下の理由で退職を希望する場合は、病院側にまずは相談すると良いでしょう。

  • パワハラによる退職希望
  • 極端な長時間労働やノルマを課しているための退職希望
  • 賃金不払残業がある場合の退職希望
  • 体調不良による退職希望

以上のような理由の場合は、奨学金の返還に応じる必要がない可能性もあります。

(労働に関して違反している病院に関しては「ブラック病院」も確認してください。)

病院側に事情を丁寧に説明し、改善が見られなかった場合は退職を行い、困った場合は以下の相談窓口に相談しましょう。

相談窓口

また、労働組合内なかまユニオンの解決事例に「お礼奉公に関しての相談事例」が掲載されているため、そちらも確認しておきましょう。

2.自己都合で退職したい場合

看護師の自己都合で退職・転職を行いたい場合、まずは病院側と話し合いの場をもち、トラブルなく退職を行うことをおすすめします。

そのため、以下の方法で解決を行いましょう。

  1. 部署異動で解決するなら相談を行ってみる
  2. 奨学金を分割で返済してもらうように交渉する
  3. 「労働基準行政の相談窓口」や「法テラス」などの専門機関に相談する
  4. 決められた勤務年数を我慢する

一番良い解決策としては、部署異動をお願いし、決められた期間働くことです。

夫の転勤や親の介護のために病院に勤務出来ない場合も、正当な理由なため、まずは相談し解決することを心がけましょう。

また、退職する場合は奨学金でお世話になった感謝の気持ちを忘れずに分割で返済を行うことを了承してもらうことです。

どうしてもトラブルになってしまう場合、上記で説明した「労働基準行政の相談窓口」や「法テラス」などの専門機関に相談しましょう。

3.自己都合で転職したい場合

「お礼奉公中だけど転職したい」と考える看護師の方は実は少なくありません。

看護師の病院の退職理由の本音とも直結しますが、様々な理由でお礼奉公中でも転職したい看護師は「看護師転職のプロ」に一度相談することをおすすめします。

また、病院側と話し合いの場を持つことも忘れないでください。

ただ、お礼奉公中の転職の相談を受けてもらえる看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)は少なく、以下の2社に無料会員登録を行い、相談を行ってください。

マイナビ看護師

マイナビ看護師

どうしても病院との話し合いがこじれることや、不当な要求をされて不安を感じることがあれば、一人で悩まず「マイナビ看護師」のキャリアアドバイザーに相談してください。転職のプロがあなたの転職や退職に関わるアドバイスをさせていただきます。(引用:マイナビ看護師・ナースプラス)

お礼奉公中の転職で悩んでいる場合は、第三者に一度相談することも大切です。

お礼奉公中の看護師転職を多くサポートした、プロのキャリアアドバイザー(担当者)が現在の状況を把握し、適切な方法を提案してもらうことが可能です。

公式サイト:https://kango.mynavi.jp/

看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)

看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)

お礼奉公の途中でも退職は可能ですが、奨学金の返済を考えると、辞めたくても辞められない、というのがお礼奉公中の新人看護師さんの実情。
少しでも早く奨学金を返済するため、夜勤バイトをしたいと看護師ワーカーに登録する新人看護師さんもいるそうです。(引用:看護師ワーカー)

奨学金の早期返済を考えることも一つの方法となります。

無料登録後に担当者(キャリアアドバイザー)に状況の報告を行い、相談してみましょう。

公式サイト:https://iryouworker.com/

まとめ

お礼奉公中に、やむを得ない事情で退職する必要があった場合、お世話になった病院に感謝の気持ちと共に、話し合いの場を持ってもらうことが一番の解決方法だと言えます。

また、何らかの事情で退職したい場合は、

  • 話合いを行い双方納得した形で退職する
  • 部署異動で解決するなら相談を行ってみる
  • 奨学金を分割で返済してもらうように交渉する
  • 決められた勤務年数を我慢する

以上の方法で検討してください。

また、どうしても話がこじれてしまう場合や、トラブルになる場合は「労働基準行政の相談窓口」や「法テラス(弁護士)」などの専門機関に相談しましょう。

このサイトの運営者情報

運営会社 株式会社peko
会社ホームページ https://peko.co.jp/
所在地 〒107-0052 東京都港区赤坂3丁目1-16 BIビル6F
代表取締役 辻󠄀 昌彦
設立 2015年6月
資本金 14,000,000円
事業内容
  • 有料職業紹介事業
  • キャリアメディア事業
  • インターネット広告事業
  • SEOコンサルティング事業等
許認可 有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-314509
(厚生労働省職業安定局: 職業紹介事業詳細
届出 特定募集情報等提供事業:51-募-000760
連絡先 03-5324-3939 (受付時間:休日、祝日を除く10:00~17:00)
お問い合わせ お問い合わせフォーム
監修者情報 著者・監修者情報
規約等

参考文献等

監修者
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花
キャリアコンサルタント(国家資格)真下彩花

新卒で東証スタンダードに上場している会社に入社し、個人事業主・税理士などの経理・税務サポートを担当後、半導体・電子部品等の最大手(東証プライム上場)に転職し、営業支援に従事する。その後、ベンチャー企業での経理・採用経験を経て、2019年から株式会社pekoにて、キャリアアドバイザーとして看護師の転職支援を始め、多くの転職者のサポートを担当中。

著作・監修記事一覧

関連記事

最新コンテンツ